概要
説明
RZ/T1モーションコントロール・ソリューションキットは、RZ/T1を用いたサーボシステム、モーションコントローラ開発の初期評価・先行開発を容易に行う事ができるキットです。
RZ/T1を搭載した制御基板の他に、2個のサーボモータの駆動が可能なインバータ基板、評価用モータや開発用ツール、モータパラメータの調整やモーション・コントロール動作が可能なユーティリティツール、制御用ソフトウェアなどを同梱しています。
製品構成
- RZ/T1 CPUボード、低電圧2軸駆動インバータボード
- モーション・ユーティリティツール
- サーボモータ
- デバッグ用簡易プローブ(IAR社 I-jet Lite)
- CD(評価用ファームウェア、ドキュメント類)
機能概要
- コントローラ基板/インバータ基板・モータ駆動チャネル数:2
- モータ電源電圧:12V~48V
- ロジック部電源電圧:24V
- エンコーダインタフェースx2
- インクリメンタル(最大 2ch):ABZ(RS-422)
- アブソリュート(1chのみ):A-formatTM/BiSS®-C/ EnDat2.2/ 多摩川精機
- 5Vトレラントホールセンサ入力x2
- Etherポートx2、CAN、UART、ΔΣI/F、USB
- ユーティリティ・ソフトウェア(Windows用アプリケーション)
- 2軸制御対応
- インクリメンタル/アブソリュートエンコーダ対応
- 位置制御、モーション制御(台形制御、S字加減速制御)
- リアルタイム内部データ抽出/波形表示機能(モーションスコープ)
- Kp, Ki, Kdチューニング
- ファームウェア(RZ/T1用ソフトウェア)
- 電流ループ/位置制御ループ、加減速制御(台形制御、S字制御)
- ソースコード提供(一部除く)
- コマンドライン制御にも対応
※EtherCATは、ドイツBeckhoff Automation GmbHによりライセンスされた特許取得済み技術であり登録商標です。
※BiSSは、iC-Haus GmbHの登録商標です。
※A-formatは、株式会社ニコンの商標です。
[ 注 ]
本キットに含まれるサンプルコードは、IAR社製統合開発環境「IAR Embedded Workbench® for Arm」のプロジェクトとして提供しています。
本キットには、この統合開発環境の無償評価版のインストーラが同梱されており、30日期間限定版(コードサイズ制限なし)を使用することでサンプルコードのビルド操作が可能です。
本キットでは、EtherCATのRUN状態を示すLEDに黄色を使用しております。
EtherCAT仕様ではRUNを示すLEDは緑色となりますので、ご注意ください。
本キット付属のモータを動作させるためには、付属のCDに同梱されているパラメータファイルをユーティリティ・ツールに読み込ませる必要があります。
詳細につきましては、同じく同梱されている Getting Started Guide(R12AN0037ED)の「2.4 Check Configuration Parameters」をご参照ください。
特長
- サーボシステム、モーションコントローラ開発の初期評価・先行開発に最適
- コントローラボード、インバータボード、サーボモータ、ICE、制御用ソフトウェア等、評価に必要な機材を同梱
- 産業Ethernet用ポート、アブソリュートエンコーダI/Fに加え、過電流遮断、母線電圧検出等の安全設計もサポートし、リファレンスとして使用可能
- 付属のユーティリティツールでは、各種モータパラメータの設定、チューニングの他、台形制御/S字加減速制御によるモーション制御も可能。また、内部パラメータの抽出・波形表示機能により、動作状態の可視化が可能。
- RZ/T1用のソフトウェアは一部を除き、ソースコードで提供。産業Ethernet経由(EtherCAT®,CiA402)でのサーボ制御用サンプルコードも提供
- 評価版PROFINETプロトコルスタック、Ethernet/IP プロトコルスタック同梱
- 動画でのご紹介
アプリケーション
アプリケーション
- ACサーボシステム
- 産業用ドライブ
- 産業ネットワーク
- 工作機械
- Remote IO
- ロボット