2018年4月2日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)の100%子会社であるルネサス エレクトロニクス(中国)有限公司(董事長:真岡 朋光、以下ルネサス中国)は、このたび、中国政府の教育部と工業情報化部が主催し、ルネサスが単独協賛する、中国の大学生向け電子設計コンテスト「2018年『ルネサスカップ』先端IT特別招待コンテスト(以下ルネサスカップ)」が2018年4月より初めて開催されることを発表しました。これに先立ち、2018年3月31日に西安交通大学で調印式を行いました。

 本年より新設されたルネサスカップは、IoT (Internet of Things)、スマートコネクト、ITなどの分野に特化した電子設計コンテストであり、中国の大学生を対象として2年に1度、偶数年に開催されます。本年は、4月から8月までの期間中、IT、電子工学における中国有数の大学から招待された150~200チームが、選定したテーマに基づき、先端IT技術を用いて、革新的な機能を実現するアプリケーション開発の腕を競います。ルネサスは単独協賛社として、IoT機器向けの開発プラットフォームである「Renesas Synergy™」をベースにした開発ボードをコンテスト指定ボードとして提供するとともに、コンテストに参加する学生向けにオンライン技術セミナーを実施してまいります。コンテストでは、提出された作品の総合評価を実施し、優勝のルネサスカップに加えて、一等賞、二等賞、三等賞を2018年8月に選出し、授賞式を行う予定です。

 新たな技術、産業、ビジネスモデルが次々と創出される中国の高度経済発展に対応するため、中国教育部は2017年2月に、「新工学」のコンセプトを提唱し、エンジニアリング能力や学際的な知識を統合的に育むことを推進しています。ルネサス中国は、ルネサスカップを通じて、中国の大学生がIoTにおける実践的かつ革新的な能力を強化でき、さらに中国の電子設計およびその応用技術の分野における優秀な人材の育成を促進することができると考えています。ルネサス中国は、これまでも2009年から過去10年間にわたり、中国政府の教育部と工業情報化部主催の「全国大学生電子設計コンテスト」に協賛してまいりました。今後も、企業の社会的責任(CSR:Corporate Social Responsibility)の一環として教育分野を重視し、「全国大学生電子設計コンテスト」の全体枠組みの中で新設されたルネサスカップに、本年から2027年までの10年間にわたり、単独協賛します。ルネサス中国は、大学との協力を通じ、ルネサスの先進技術、製品、およびソリューションを未来の電子設計エンジニアに伝え、中国の教育事業の発展と半導体産業における人材育成に貢献してまいります。

以 上

* Renesas Synergyは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の商標です。本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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