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ルネサス、セコム、セコムトラストシステムズが安全なIoTセキュリティ基盤開発で協業開始

April 11, 2017

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)とセコム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:中山 泰男)、セコムトラストシステムズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:林 慶司)は、このたびIoT(※1)技術を利用したサービス提供、IoT機器同士の連携を安全に行うためのセキュリティ基盤の開発で協業を開始します。

 近年、各種センサー、カメラをはじめとした様々なエンドポイント機器をインターネットに接続して情報を収集・活用するIoT技術が急速に進歩しています。

 しかし様々なルートで製造、販売された機器が接続されるため、事業者が信頼されたサービスを提供するためにはアプリケーションサーバー側だけでなく、IoTの構成要素であるエンドポイント機器と、それらに接続されるゲートウェイ機器の信頼性をいかに担保するかが課題となっています。

 昨年から国内でもIoT機器を狙ったサイバー攻撃が急増しています(※2)。現在は、セキュリティが脆弱なIoT機器を乗っ取り、それを踏み台に企業などのサーバーに攻撃を仕掛けるという攻撃が最も多く見られており、すでに海外では大規模な被害が確認されています。

 このような状況の中、IoT機器同士がやりとりする情報の信頼性を担保し、アプリケーションサーバーから家電などのエンドポイント機器に至るまで、より一層安全で信頼できるIoT機器同士の連携を容易に実現するIoTセキュリティ基盤が求められています。

 今般、ルネサス、セコム、セコムトラストシステムズの3社は、IoTを構成するゲートウェイやエンドポイント機器について、半導体製造からサービス提供に至るすべての期間における電子証明書、暗号技術で用いる電子鍵などの機密情報の適切な管理や配信等の機能を備えたシステムの構築および運用方法を検討することについて協業することとしました。

 具体的には、ルネサスがエンドポイント機器に搭載される半導体(マイコン)への機密情報の組み込みおよびその管理技術を、セコムトラストシステムズが認証局、電子証明書の発行など情報セキュリティ技術を、セコムが物理セキュリティや厳格な運用基準、鍵管理方法などのノウハウを提供します。

 IoT機器の本格的なセキュリティ対策が求められるなか、3社は協力してあらゆる機器がつながる「快適・便利」な世の中に欠かすことのできない「安全・安心」を提供していきます。

 なお、ルネサスは本日4月11日(火)にザ・プリンス パークタワー東京(東京都港区)で開催する同社のプライベート総合展「Renesas DevCon Japan 2017」の基調講演で、本件を発表いたします。

(※1)「IoT」:Internet of Things(モノのインターネット)の略。様々なモノ(物)がインターネットに接続・情報交換・相互制御を行う仕組みのこと。

(※2)2017年3月23日 警察庁「平成28年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」より

3社のIoTセキュリティ基盤のイメージ

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