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Overview

Description

ユーザプログラムに組み込んで使用するモニタプログラムのライブラリです。ユーザプログラムとリンクさせ、モニタプログラムをユーザプログラムに組み込み、モニタプログラムがデバッガと通信することによって、PC上でのデバッグ環境を提供します。ユーザプログラムを優先して実行するため、モニタプログラムとデバッガの通信が切れた状態でも、ユーザプログラムは動作可能です。
※C コンパイラ M3T-NC30WA V.4.0 Release 2(M3T-NC308WA V3.10 Release 3)のライブラリアンで作成したライブラリです。

Target Devices

Downloads

Documentation

追加詳細

システム構成

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システム構成

ご準備いただくもの

  • シリアルポートを持つPC
  • 通信ケーブル
  • ターゲットボード、電源
  • フラッシュプログラマ(ユーザプログラムとモニタデバッガライブラリがリンクしたプログラムの書き込みに使用します。)
  • モニタデバッガライブラリ
  • デバッガ

* モニタデバッガライブラリ(モニタプログラム)、デバッガは本ページ「ドキュメント&ダウンロード」からダウンロードいただけます。 *

ユーザーズマニュアルは、本ページ「ドキュメント&ダウンロード」 からダウンロードいただけます。

動作環境

ご使用になるデバッガによって、動作環境が異なります。

M16C R8C FoUSB/UARTデバッガ(High-performance Embedded Workshop版)、
M32C FoUSB/UARTデバッガ(High-performance Embedded Workshop版)

項目 説明
PC本体 Pentium III 600MHz以上を搭載したIBM PC/AT互換機
OS Windows XP, Windows 2000, Windows ME, Windows 98SE(98)
メモリ 128MB以上
インタフェース 9ピンD-SUBシリアルインタフェース

M16C R8C FoUSB/UARTデバッガ(KD30版)、M32C FoUSB/UARTデバッガ(KD3083版)

項目 説明
PC本体 DX4 100MHz/Pentium II 75MHz以上を搭載したIBM PC/AT互換機
OS Windows XP, Windows 2000, Windows ME, Windows 98SE(98), Windows 95
メモリ 16MB以上
インタフェース 9ピンD-SUBシリアルインタフェース

モニタプログラムの組み込み方法

ユーザプログラムにモニタプログラムを組み込むには、下記の設定を行った後、ユーザプログラムとモニタデバッガライブラリをリンクさせます。
なお、以下に示すファイル名、プログラム例、設定値などは、M16C/62A, M16C/62Mの場合の例です。他の品種については、ユーザーズマニュアルの「5. モニタデバッガライブラリの組み込み方法」をご参照ください。

  • 環境設定
    ライブラリ用インクルードファイル:conf30.inc中の、下表に示す環境変数の値を変更することにより、モニタプログラムが動作する環境を設定します。
環境変数名 内容 設定値
_MON_FREQUENCY システム動作周波数(注) 2,000,000~16,000,000 (Hz)
_MON_BAUDRATE デバッガとの
通信ボーレート (注)
1200、2400、4800、9600、
19200、38400 (bps)
_MON_RAM_SIZE RAM 使用するMCUのRAM容量 10、20 (KB)
_MON_ROM_SIZE 使用するMCUのROM容量 128、256 (KB)

注.動作周波数とボーレートの対応については、ユーザーズマニュアルの「5. モニタデバッガライブラリの組み込み方法」をご参照ください。

  • セクション設定
    使用するMCUのROM/RAM容量により、モニタデバッガライブラリの配置位置は変わります。
セクション名 内容 設定値
_mon_ram_memory ライブラリ変数 RAM 10KB時:2900h~2B9Dh
RAM 20KB時:5100h~539Dh
_mon_program ライブラリコード ROM(ユーザプログラムで配置位置を指定)

ライブラリ変数の配置位置は、環境設定で選択したRAM容量により変わります(上表参照)。また、ライブラリコードの配置位置は、ユーザプログラム(ス タートアップファイル)で指定する必要があります。以下に、ライブラリコードの配置例を示します。以下の例では、C コンパイラ M3T-NC30WA付属のスタートアップファイルを使用しています。

ライブラリコードの配置例

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ライブラリコードの配置例

割り込み設定

ユーザプログラム(スタートアップファイル)にて、モニタプログラムが使用する割り込み(下表参照)を登録します。

割り込み処理名 内容 用途
_mon_uart_int UART1受信割り込み デバッガとの通信に使用
_mon_step_int シングルステップ割り込み STEP実行時に使用
_mon_address_match アドレス一致割り込み ソフトウェア割り込み時に使用

上表の各割り込みは、ライブラリ用インクルードファイル:mon30.inc 中で定義されていますので、割り込み登録時には mon30.inc をインクルードしてください。以下に、割り込み登録例を示します。

モニタプログラムが使用する割り込みの登録例

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モニタプログラムが使用する割り込みの登録例

初期化

ユーザプログラム(スタートアップファイル)にて、下記の手順で初期化を行います。

  1. モニタプログラムの初期化処理で使用するシンボルなどはライブラリ用インクルードファイル:mon30.inc中で定義されていますので、 mon30.inc をインクルードします。
  2. モニタプログラムの初期化処理を呼び出します。

以下に、モニタプログラム初期化処理の呼び出し例を示します。

モニタプログラム初期化処理の呼び出し例

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モニタプログラム初期化処理の呼び出し例

デバッグ手順

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デバッグ手順

*デバッガ終了後も、ユーザプログラムを続行動作させるためには、デバッガの終了前に[GO]コマンドを実行する、もしくはデバッガ終了後、ターゲット上でマイコンをリセット(パワーオンリセットを含む)する必要があります。

デバッグ時の通信ポート

モニタデバッガライブラリとデバッガの通信には、マイコンのシリアルポートを使用します。以下に、モニタデバッガライブラリが使用するシリアルポートを示します。

MCU チャネル RxD(受信) TxD(送信)*
M16C/10 0 P1_5_RxD0 P1_4/TxD0
M16C/62A、62M 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1
M16C/62N 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1
M16C/62P 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1
M16C/6NK 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1
M16C/80 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1
M32C/83 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1
M32C/85 1 P6_6/RxD1 P6_7/TxD1

* TxD端子に5kΩ程度のプルアップ抵抗を接続してください。

ルネサスが提供するモニタデバッガライブラリは、ルネサス標準シ リアル入出力モード2(シリアル書き込みモード)対応のフラッシュプログラマと同じシリアルポートを使用します。そのため、標準シリアル入出力モード2対 応フラッシュプログラマの参考回路を用いれば、ユーザプログラムとモニタデバッガライブラリがリンクしたプログラムのマイコンへの書き込みから、デバッグ までの環境を簡単に構築できます。 ルネサスでは、標準シリアル入出力モード 2対応のフラッシュプログラマとして、M16C Flash Starterを提供しています。

バージョンアップ情報

デバッガ(High-performance Embedded Workshop版 / KD版

《今後のバージョンアップは、High-performance Embedded Workshop版デバッガのみ予定しております》

※対象製品
M32C M16C UART モニタプログラム | M32C M16C UART モニタデバッガライブラリ | R8C UART モニタプログラム

High-performance Embedded Workshop版

[最新バージョン]

  • リリース日 : 2007年7月1日
  • ソフトウェア名
    • M16C R8C FoUSB/UART デバッガ
    • M32C FoUSB/UART デバッガ
  • バージョン : V.1.03 Release 00
  • 変更点/新機能
    • High-performance Embedded Workshop V.4.03.00 添付
    • [接続解除]機能サポート
    • 逆アセンブリ表示での命令フォーマット指定子表示機能追加
    • ビットフィールドメンバへの代入機能
    • その他各種改善

[最新バージョンへの更新方法]
アップデートプログラムをダウンロードして実行してください。

[インストール 方法]
High-performance Embedded Workshop版デバッガは、各エミュレータ/モニタデバッガ製品には同梱されていません。「ドキュメント&ダウンロード」からインストールしてご使用くださ い。本エミュレータデバッガをインストールすると、High-performance Embedded Workshop環境に本エミュレータデバッガの機能が追加されます。

KD版

[最新バージョン]

リリース日 ソフトウェア名 バージョン
2004年6月9日 KD30
(M16C R8C FoUSB/UART デバッガ)
Ver.4.10 Release1
2004年8月25日 KD3083
(M32C FoUSB/UART デバッガ)
Ver.3.30 Release 1
1999年5月28日 KD308*
(M32C UARTデバッガ)
Ver.1.00 Release 1

*M32C M16C UART モニタプログラム専用のM16C/80用デバッガです。High-performance Embedded Workshop版のリリースは予定しておりません。

[最新バージョンへの更新方法]
アップデートプログラムをダウンロードして実行してください。

デバッグ時のメモリマップ

M16C/10グループ

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デバッグ時のメモリマップ

M16C/62A, M16C/62M, M16C/62N, M16C/62P, M16C/6NKグループ

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デバッグ時のメモリマップ

M16C/80, M32C/83, M32C/85グループ

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デバッグ時のメモリマップ

ターゲットデバイス

ご使用になるMCUによって、デバッガが異なります。なお、High-performance Embedded Workshop版のデバッガは、KD30/KD3083版の後継デバッガです。今後のバージョンアップは、High-performance Embedded Workshop版のみを予定しています。

M16C R8C FoUSB/UARTデバッガ(High-performance Embedded Workshop版)または
M16C R8C FoUSB/UARTデバッガ(KD30版) 対応MCU

ファミリ シリーズ グループ 型名
M16C M16C/60 M16C/62A M30624FGAFP/GP M30625FGAGP
M16C/62M M30624FGMFP/GP M30625FGMGP

M32C FoUSB/UARTデバッガ(High-performance Embedded Workshop版 )または
M32C FoUSB/UARTデバッガ(KD3083版) 対応MCU

ファミリ シリーズ グループ 型名
M16C M32C/80 M32C/83 M3033FJFP/GP M30835FJGP

M32C UARTデバッガ(KD308版) 対応MCU

ファミリ シリーズ グループ 型名
M16C M16C/80 M16C/80 M30800FCFP/GP M30802FCGP