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産業機器や太陽光発電インバータ向け世界最小フォトカプラのポートフォリオを拡充し、IGBT駆動用とIPM駆動用に3製品を発売

~沿面距離8.2mmを確保した幅2.5mmの小型パッケージにより基板面積の削減に貢献~

2021年5月27日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、産業オートメーション機器や太陽光発電システムのインバータなどに向けて、8mm 以上の沿面距離を確保したクラスとしては世界最小のフォトカプラのポートフォリオを拡充しました。新製品として、IGBT駆動用の「RV1S9231A(2.5A出力)」と「RV1S9207A(0.6A出力)」、インテリジェントパワーモジュール(IPM)駆動用の「RV1S9209A」の3製品を発売、量産を開始しました。沿面距離8.2mmを確保しつつ、幅2.5mm、高さ2.1mm、ピンピッチ0.65mmと、小型かつ薄型のLSSO5パッケージに集積しており、従来のLSO5パッケージ品と比較して、実装面積を最大35%削減することができます。

 また、5,000Vrmsの高い絶縁耐圧と、高いノイズ耐量CMR(50 kV/µs)を実現し、最高125℃の高温での動作に対応。さらに、モータ駆動機器向けの厳しい安全基準UL61800-5-1を満たしています。これらにより新製品は、200Vおよび400V駆動の産業オートメーション用DC/ACインバータ、ACサーボ、ロボットコントローラ、太陽光発電システムのインバータ、蓄電/充電システム、電気自動車の急速充電器などに向けて、高い絶縁性能と安全性を提供します。

 ルネサスのインダストリアル・コミュニケーション事業部、事業部長のPhilip Chesleyは次のように述べています。「産業機器メーカや再生エネルギーシステムのメーカは現在、機器の小型化や同じ基板サイズでの高機能化、工場のスペース当たりの生産性向上が求められる一方で、安全規格の厳格化という2つの大きな課題に直面しています。ルネサスの小型絶縁デバイスのポートフォリオの拡充により、高電圧のインバータ制御用途向けに小型でありながら安全な沿面距離を十分に確保できるオプションが増え、お客様のレイアウトの柔軟性を高めます。」

 ルネサスは、このRV1S92xxAファミリと、モータ制御用マイコンRX66Tをはじめとする各種のルネサス製マイコン、アナログ、パワーデバイスを組み合わせたウィニングコンビネーションとして、ACドライブのリファレンスデザインを提供します。このリファレンスデザインを使用することにより、ユーザはUL61800-5-1規格に準拠した産業機器やインバータシステムの小型化を実現できます。ルネサスでは、幅広いアプリケーションに向けて、200種類以上のウィニングコンビネーションを提案しています。詳しくはこちらをご覧ください。renesas.com/win

新製品の詳細はこちらをご覧ください。
IGBT駆動用フォトカプラRV1S9231A(2.5A出力)RV1S9207A(0.6A出力)
IPM駆動用フォトカプラRV1S9209A

ルネサスのフォトカプラの詳細についてはこちらをご覧ください。
https://www.renesas.com/products/interface-connectivity/optoelectronics

以 上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

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