「省電力」で「広域通信」を可能にするLoRa®ソリューション
LoRa®ソリューション
LoRa®はSemtech社によって開発された低消費電力長距離無線通信技術です。見通しで最大20kmの通信ができます。
Semtech社のLoRa®トランシーバーと、ルネサスの超低消費電力MCUおよびセンサーを組みわせることでバッテリー駆動10年以上のシステムを容易に構築することができます。
また、ルネサスはLoRa Alliance®に加盟しており、LoRa®ベースの広域ネットワーク(LoRaWAN®)向け各種ソフトウェアを提供しております。LoRaWAN®ネットワークを介することでクラウドとセキュアな通信が可能となります。
2024年より、LoRa®ベースのネットワーク向けソフトウェア(プライベートLoRa®ネットワークサンプル)も提供しています。ゲートウェイ/サーバが不要で、小規模の低消費電力ネットワークに最適です。
「低消費電力」を実現し、「設計を容易」にするソフトウェア、「評価を容易」にする無線評価ツールを提供するLoRa®ソリューションをRL78ファミリ、RAファミリ(2024年6月からRA0E1を追加サポート)向けに提供しています。
各ファミリのソリューション詳細については以下をクリックしてください。
LoRa®ソリューションの応用分野
LoRa®は、少量データ、低速、低頻度+定期的、広範囲のデータ通信用途に適しています。
技術規格
近年、IoTの本格的な普及に備え、LPWA無線ネットワークの展開が進められています。特に、グローバル市場の創出に向けて、各種標準化団体および推進団体がそれぞれ仕様策定や普及促進の取り組みを精力的に行っています。その中で、非営利団体LoRa Alliance®では、LoRaWAN®の規格化とプロモーションを推進し、ライセンス不要の周波数帯域を利用したオープン仕様による省電力広域無線ネットワークを発展させるべく、活動に取り組んでいます。ルネサスは、LoRa Alliance®のメンバーシップである「アダプターメンバー」です。今後普及が見込まれるLoRaWAN®の推進活動にかかわっていきます。
LoRaWAN®
LoRa®によるネットワークのLoRaWAN®は、システム構築が容易にできます。LoRaWAN®は、IoT(Internet of Things)向け省電力広域(LPWA: Low Power Wide Area)無線ネットワークをオープンな仕様によりグローバルに実現する無線規格です。
プライベートLoRa®ネットワーク
プライベートLoRa®ネットワークは、デバイス間の通信にLoRa®ベースのプロトコルを使用します。この通信プロトコルをユーザが制御することで、思い通りのタイミングで通信が可能となり、双方向の通信にも柔軟に対応することができます。また、インターネットに関連する通信コスト、および、ゲートウェイ/サーバが不要であり、小規模の低消費電力ネットワークに最適です。特にPeer to Peer型や、Star型のネットワーク通信に適しています。
LoRaWAN®とプライベートLoRa®ネットワークの比較
LoRaWAN®は、規格化された通信プロトコルを使用し、相互接続性が高く、サードパーティを利用したインターネット接続が容易にでき、大規模のネットワークを構築することに適しています。
プライベートLoRa®ネットワークは、LoRa®ベースの独自通信プロトコルを使用し、環境に合わせた通信速度や通信頻度を制御することができ、小規模のネットワークを構築することに適しています。