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ルネサス、エクスプレス・ロジック、IARシステムズがARM社の新アーキテクチャ「ARMv8-M」を採用したセキュリティ対応IoT向け次世代Renesas Synergy™プラットフォームの技術を発表

~組み込みソリューション市場におけるリーディングカンパニー3社が、IoT向けの堅牢なセキュリティソリューションを発表、ARM TechCon 2016にて最先端の技術を展示~

2016年10月26日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、本社:東京都江東区、以下ルネサス)、Express Logic, Inc.(社長:ウィリアム・E・ラミー、本社:米国・サンディエゴ、以下エクスプレス・ロジック)、IARシステムズ(CEO:ステファン・スカリン、本社:スウェーデン・ウプサラ市、以下IAR)は、本日、 ARM®社の新たな「ARM®v8-M」アーキテクチャを採用した次世代のRenesas Synergy™プラットフォームソリューションに向けた最新技術を発表しました。このプラットフォームソリューションを使うことで、IoTアプリケーションの開発者は、複雑な設計の手間を省き、迅速に最先端のセキュリティ機能を導入することができます。

 IoT市場におけるリーディングカンパニーであるこの3社は、先進的な組み込みプラットフォームにむけて共同開発を続けています。プラットフォームには、エクスプレス・ロジックのリアルタイムOS「ThreadX®」が含まれ、また統合開発環境としてIARの「IAR Embedded Workbench® for Synergy」が使用されます。すべて、ARMv8-Mアーキテクチャをベースとし、ARM社のTrustZone®セキュリティ技術が適用されます。これらの技術は、次世代のRenesas Synergy™ プラットフォームの基盤となります。

 3社は同プラットフォーム向けに共同開発を進めている技術を紹介するため、FPGA上で実動作を確認できるデモンストレーションを開発しました。このFPGAは、ARMv8-Mアーキテクチャベースの新CPUコアであるCortex®-M23とCortex-M33を搭載しています。IAR Embedded Workbench®を使用し、リアルタイムOSのThreadX®はこれらの2つのコアにポーティングされ、セキュリティゾーンとノンセキュリティゾーンを分けるメカニズムを動作させることができます。この技術の基盤となる機能によって、我々はIoT市場への製品投入時に生じる課題に対して、革新的なソリューションを作り出すことができます。本日発表された新しいARMv8-Mアーキテクチャは、IoT時代において独創性のあるビジネスモデルを組み込みシステムがサポートする方法が変化している中、これらのパートナーに有益な新たなコアセキュリティ技術を提供します。

 ルネサスとエクスプレス・ロジックは、2016年10月25日から10月27日まで米国カリフォルニア州サンタクララ市で開催されるARM TechCon2016(ブース番号:412)で、この新しいプラットフォームソリューションを紹介する技術デモを合同で展示します。

 ルネサスのSynergy IoTプラットフォーム事業部の事業部長であるピーター・カルボーンによると、「本日、我々の大事なパートナーであるエクスプレス・ロジックとIARシステムズとともに、Renesas Synergy™プラットフォームの次の技術の概要を紹介することができ、非常に嬉しく思います。組み込み業界で豊富な実績を持つ、とても高機能なリアルタイムOSと組み込み機器向けの開発ツール、そしてARM社のパワフルでセキュアな最新のコア技術が搭載されたIoT開発のためにソフトウェアとハードウェアをすべて搭載した次世代のプラットフォームソリューションによって、ルネサスと我々のパートナーは、IoTアプリケーションの開発者が今日直面している課題、つまり製品の市場投入までの時間、そしてセキュリティと高い費用効率への挑戦をサポートし続けます。」

 エクスプレス・ロジックの社長であるウィリアム・E・ラミーによると、「ThreadX®が世界で初めてARM社のTrustZone ARMv8-Mをサポートした商用リアルタイムOSであることを、当社は今年の2月に発表しました。本日、我々のリアルタイムOSが、ARMv8-MアーキテクチャベースのFPGAを使用したデモをサポートすることが発表でき、非常に嬉しく思っています。我々のTrustZone ARMv8-Mのサポートと認証済の安全で確実な NetX Duo™ IPv4/IPv6、TCP/IPスタックによって、ルネサスの顧客は市場でもっとも安全で堅牢なセキュリティを備えた商用IoT (ランタイム)ソリューションを手に入れることができます。」

 IARシステムズのCEOであるステファン・スカリンによると、「ネットワークに接続されたデバイスのセキュリティが破られることは本当に脅威であり、我々は、ソフトとハードの両面における堅牢なセキュリティの機能を備えた、顧客が簡単に使えるソリューションを考える必要があります。TrustZone対応のARMv8-Mアーキテクチャを採用した、Renesas Synergy™プラットフォームとそれを支える開発環境は、まさにそういったソリューションの良い事例であり、世界中の顧客が市場へセキュアなIoTソリューションをさらに迅速に提供することを可能とします。」

 詳細はRenesas Synergy™プラットフォームの公式ウェブサイトwww.renesassynergy.comでご覧になれます。

以 上

エクスプレス・ロジックについて

エクスプレス・ロジックは、米国カリフォルニア州サンディエゴに本社を置き、ThreadX® RTOSや、高性能のNetX™ TCP/IPスタック、FileX®組み込みFATファイルシステム、新しいGUIX™グラフィックユーザインターフェイス開発ツールキット、USBX™ Host/Deviceプロトコルスタックなど、世界で最先端のランタイムソリューションを組み込み製品向けへ提供しています。エクスプレス・ロジックが販売する全ての製品は、フルソースコードで提供され、またランタイムロイヤリティを必要としません。詳細情報につきましては、http://www.rtos.comをご覧になるか、[email protected]までお問い合わせください。

IARシステムズについて

IAR システムズは世界トップクラスの組込み開発ツールメーカであり、C/C++ コンパイラ・デバッガ統合開発環境 (IDE)、開発キット、ICE、ステートマシン設計ツールなどを組込みシステム開発向けに、幅広く提供しています。IARシステムズの顧客は通信、 FA、自動車業界等、多岐にわたっております。1983年に創業し、アメリカ、中国、韓国、日本、ドイツ、フランス、スウェーデンに 拠点を持ち、代理店ネットワークを介して世界中に展開しています。IARシステムズは、そのオーナー企業であるIAR Systems Groupを介してNASDAQ OMXストックホルムに上場しています。詳細情報につきましては、http://www.iar.com/jp/をご覧ください。

*ARM、Cortexは、ARM Limited(またはその子会社)のEUまたはその他の国における登録商標です。ThreadXは、Express Logic社の登録商標です。IAR Embedded WorkbenchはIAR Systems Group ABの登録商標です。Renesas Synergyは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の商標です。その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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