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Masashi Takemura
Masashi Takemura
Staff Product Marketing Specialist
掲載: 2023年9月28日

RL78/G24は最大48MHzのCPU動作とフレキシブルアプリケーションアクセラレータ(FAA)を搭載した汎用マイコンで、RL78ファミリMCU製品の中で最も高い処理能力を有しています。

RL78/G24 MCU 3つの特長

1.   RL78ファミリMCU製品最高の演算処理能力 

RL78/G24は、RL78ファミリMCU製品で初めてCPU動作周波数最大48MHzをサポートし、さらに演算処理に特化したフレキシブルアプリケーションアクセラレータ(FAA)を搭載しており、RL78ファミリMCU史上最高の性能を有しています。
FAAは、CPUとは独立したコプロセッサで、32ビット乗算、加算、減算を1サイクルで実行します。CPUと独立して動作可能なため、インバータ制御、暗号化、センシングなどの処理をCPUとFAAで分担して行うことができ、処理速度を向上させることが可能です。
 

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Figure 1. Combined CPU and FAA Operation
図1. CPUとFAAの組み合わせ動作

 

2.    豊富なタイマ機能と強化されたアナログ機能

RL78/G24は従来のRL78ファミリ製品よりアナログ機能を強化しています。
最速1µs変換、3ch同時サンプリング可能なADコンバータや出力遅延50nsの高速コンパレータ、さらに8-bit DCコンバータを2ch搭載し、組み合わせることで10-bit 1chとしても動作可能です。
また、各種タイマ機能も従来のRL78ファミリ製品より拡張されており、モータやインバータ制御、電源制御、照明制御に最適です。

3.    各種産業用通信に対応

RL78/G24は、産業用通信規格のSM/PMバス通信に対応しています。また、照明通信規格のDALIをハードウェアでサポートしており、さらなる設計の容易化やシステムコストの削減に貢献することができます。


開発を容易化するツール

1.    らくらく初期設定、スマート・コンフィグレータ

初期設定プログラムを自動かつ容易に生成することができるGUIツール、スマート・コンフィグレータに対応しています。ルネサスの多くのマイコンが対応している実績豊富なツールであり、お客様のアプリケーションに応じたソフトウェア開発がスピーディかつスマートに実現できます。
また、FAAについてもスマート・コンフィグレータにてあらかじめ用意されたライブラリの追加が可能です。

2.    すぐにお試しできる評価ボードとソリューション開発に特化した評価システム

RL78/G24では2種類の評価ボードを用意しています。
RL78/G24 Fast Prototyping Boardは試作開発に特化した評価ボードであり、USBケーブルをつなげるだけで、プログラムの書き込み/デバッグが可能になります。さらに、各種コネクタを標準搭載し、機能拡張も容易に行うことができます。
Solution Evaluation Kitはソリューションの初期評価に特化した評価ボードでモータアプリケーション向けと電源/照明アプリケーション向けの2種類があります。

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Figure 2: RL78/G24 Evaluation Boards
図2: RL78/G24の評価ボード

3.    Arduinoライブラリでプロトタイプ開発を促進

Fast Prototyping Board上で動作するArduinoライブラリも用意しており、Arduino IDEにも対応しています。RL78の資産だけでなく膨大なArduino資産のメリットも得られるため、アイデアを早期に具現化することが出来ます。
Arduino IDEを用いて評価をされたい方は、以下GitHubをご参照ください。
ホーム · renesas/Arduino Wiki · GitHub

RL78ファミリ史上最高性能のRL78/G24の製品詳細やサンプルソフトウェアについては、RL78/G24の製品WEBページをご参照ください。
活用事例については、“Winning Combo”にて電動工具ソリューションを紹介しておりますので、そちらもご覧ください。
 

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