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車載事業の顧客価値シリーズ②:R-Car向けEngineering Communityサイトをオープン!

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Yoshihiko Awazu
Engineer
掲載: 2020年7月29日

ルネサスは、オープンコミュニティを活用した新たなテクニカルサポートの仕組みとして、“R-Car向けEngineering Communityサイト”を2020/7/1に開設しました。お客様・パートナーはeLinux(Embedded Linux Wiki)のR-Car Gen3ページからR-Car Starter Kitをベースにしたハードウェア、ソフトウェア情報が閲覧でき、ボード購入やソフトウェアダウンロードも可能で容易に動作環境を構築する事ができます。また、ルネサスユーザーが情報交換を行うフォーラムであるRenesas RulzにR-Car H3/M3 (cockpit)グループを新設しeLinuxに掲載されているコンテンツについての疑問や課題を解決する事が可能です。ルネサスはエコシステム活動を通してR-Carユーザーの皆様にR-Car Starter Kitを使用したプロトタイプ開発をクイックに支援させていただきます。

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Fig. 1 R-Car Engineering Community

これまで、R-Carユーザーの皆様から、ルネサスのリファレンスデザインであるR-Car Starter Kit(入手先については本ページ下部をご覧ください)を使用した開発や評価を行うにあたって以下のお悩みや課題等をいただきました。
 ・ソフトウェアやドキュメントがどこにあるのか分からない
 ・どのようにしたらスムーズに立ち上げられるのか?
 ・Q&Aのサイトがあるのか分からず、質問を投稿することができない
ルネサスは、これらのお悩みや課題を解決しR-Carでの評価を容易にするために、“R-Car向けEngineering Communityサイト”の運用を2020/7/1より開始しました。R-Car向けEngineering Communityサイトはセットアップガイド、ドキュメントやソフトウェアを配信するeLinuxとR-Carユーザーが相互に技術情報を交換しお悩みや課題を解決する事ができるRenesas Rulzで構成され、それぞれについて説明致します。

eLinuxにはR-Car Starter KitページがありLinux BSP(Board Support Package)、OSS(Open Source Software)関連のドキュメント(H3ページ/M3ページ)およびR-Car Starter Kitを使用した開発環境の立ち上げ手順を掲載しています。R-Carユーザーの皆様におかれましては、本サイトをご活用いただく事でR-Car Starter Kitに必要な技術情報を入手し、スムーズに立ち上げることが可能となります。eLinuxのMainページからR-Carで検索していただくか、検索エンジンでR-Car eLinuxで検索していただく事でアクセス可能です。

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Fig. 2 eLinux page

しかしながら、eLinuxに掲載されている技術情報を使用して開発環境の立ち上げを行う過程で、疑問点が生じるかと思われます。ルネサスは、この課題を解決するために、Renesas Rulz上に新たなQ&Aコミュニティの、R-Car H3/M3 (Cockpit)グループを構築しました。本グループはルネサス、R-Carコンソーシアムパートナーおよび本活動に参加しているオープンコミュニティメンバーで構成されており、相互に連携する事で皆様の質問を解決します。

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Fig. 3 Renesas Rulz Cockpit TOP page & Current members

これらの新しいサービスをご活用いただく事により、R-Carユーザー様はR-Car Starter Kitをクイックにスタートアップすることが可能となり、これまで以上に容易に開発プロセスを進めることが可能になります。

また、本活動の将来的な取り組みとしまして、eLinux上にて今回新設しましたFAQおよびR-Car Gen3のアプリケーションを紹介するコーナー(Gallery)の拡充を図っていきます。FAQは都度、Q&Aプロセスを踏まなくても活用いただくことで、皆様のお悩みや、ご質問等を解決し得る情報コーナーとなります。Galleryは、アクセスいただくことで、R-Car Starter Kitのソリューション情報を容易に入手可能なコーナーになります。加えて、OSSに関しましては、現在はLinux BSPのみになりますが、Android BSPの提供も計画しており、双方をご活用いただく事により、新たなアプリケーションを開発の上、R-Carユーザー様ご自身で、Galleryコーナーへソリューションをご自由に掲載し、よりよい相乗効果をはかっていただければ幸いです。

ルネサスは、今後も本活動を通してR-Carユーザー様のサポートに努めて参りますので、是非ともご活用下さい。

※ルネサスはR-Car Starter Kitの販売窓口に関して、従来の国内ユーザー様向けのMarutsu様(H3ページ/M3ページ)に加え、海外ユーザー様向けとして、Shimafuji様(H3/M3ページ)に、ご賛同いただきましたので、併せてご活用いただけます様お願い致します。

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Fig. 4 R-Car Starter Kit Pro (R-Car M3) & R-Car Starter Kit Premier (R-Car H3)

※ルネサスとR-Carコンソーシアムパートナー様は、R-Carコンソーシアムのエコシステムを活用した価値あるサービスを、今後もR-Carユーザーの皆様へ提供して参ります。本年8月には、新たに選定させていただきました2020 Proactive Partnerの皆様との活動をご紹介させていただく予定です。引き続き、R-Carコンソーシアムをどうぞ宜しくお願い致します。

(昨年の、R-Carコンソーシアム活動に関しましては、こちらのプレスリリースをご参照下さい。)

※Renesas Rulz上の新たなQ&Aコミュニティは、オープンコミュニティ上でのサービスとなりますので、Q&Aに際しましては、NDA(Non-Disclosure Agreement)に抵触しない、OSSに関連するもののみとなります。NDAに該当するQ&Aに就きましては、弊社セールスもしくはディストリビューターまでご連絡下さい。

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