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Kazutoyo Yamauchi
山内 和豊
技師
掲載: 2021年7月30日

DSPってご存知ですか?Digital Signal Processing(デジタル信号処理)のことです。

IoT機器ではセンサから得られた情報をクラウドに送信することがよくありますが、このセンサからの出力信号の解析にDSPが利用されており、近年の急激なIoT化の波に乗って活用の場がますます拡大しています。

ところで皆さんは、DSPにどのようなイメージをお持ちでしょうか?「高コスト」で「難解」なものだと思われているかも知れません。

そこで知っていただきたいのが、ルネサスが提供する汎用マイコン「RXファミリ」です。

RXには独自の高性能CPUが搭載されているため、センサからの信号の取り込みとその解析というDSPに必須の処理だけではなく、通信、HMI、システムの制御までも1チップで実現できます。DSPは高負荷だから「高コスト」な専用チップが必要というイメージを覆します。

ルネサスでは残る「難解」のイメージを払拭すべく、無償で利用できるDSPサンプルプログラム付きのアプリケーションノートを公開し、更にそれをベースにしたオンラインセミナを開催しました。      

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RX231 start project
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Checking FFT behavior

セミナでは、すぐに実行可能なサンプルプログラムと安価な評価ボードを使う演習をメインに構成しています。RXに取り込んだアナログ信号やDSP(IIRフィルタやFFT)の挙動を統合開発環境e² studioの波形表示やGUI機能を使って可視化します。お手頃な開発環境でDSPを体感しよう!というアプローチです。

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RX231 target board
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e2studio screen

去る2021年6月に日本で開催したオンラインセミナには、35名を超える方々にご参加いただきました。「DSPを体感」というアプローチに関心をもっていただけたようです。

DSPはIoT機器を始めとして非常に幅広い分野で利用されている技術です。うまく活用することで、製品に更なる付加価値を持たせられます。ご興味がありましたら、以下のURLからRXファミリ用DSPライブラリやサンプルプログラムをぜひご確認ください。また2021年現在では日本のみの開催となりますがルネサスからのセミナ情報をチェックしていただき、ぜひ次回のセミナにご参加ください。お待ちしております!

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