最初に、RH850/F1xシリーズをご愛用頂いている多くのお客様に、感謝申し上げます。
RH850/F1xシリーズはルネサスエレクトロニクス誕生とともに発売して以来、市場には実に16億個以上の累計出荷を達成し、更新し続けています。その背景には、高性能化・メモリの大容量化・パッケージの多様化など、市場に寄添う多くの進化があります。
昨今、RH850/F1xシリーズの主な用途である車載アクチュエーターECU市場において、E/Eアーキテクチャの進化への対応ケースとして、レガシー製品の設計資産を進化させて、対応するケースが増えています。
「小メモリ・同一フットプリントのまま高性能化」や「メモリ選択肢の多様化」といった製品ラインナップの多様化がポイントとなります。
これらの市場ニーズにお応えするため、RH850/F1KシリーズとRH850/F1KM-S4シリーズの間をカバーするRH850/F1KM-S2シリーズを加え、お客様の選択肢を拡大します。
ここで、RH850/F1KM-S2の活用事例をご紹介します。
＃事例１ プログラムサイズ縮小に容易に対応
RH850/F1KM-S4で開発中の要求仕様において、OTA要求が削除された。
OTAは2MB+2MBで対応していたため、２MBのプログラムサイズに変更する必要がある。
このようなケースで、RH850/F1KM-S2を用いると、ハードウェア、ソフトウェアの変更を最小限度に抑えた開発が可能になります。
＃事例２ セキュリティ要求のエンハンスに容易に対応
RH850/F1KM-S1で開発中のプロジェクトにおいて、セキュリティ要求がエンハンスされ、Evita-Mid対応が必要になった。
1MBのROM容量を使い切っていたため、セキュリティファームウェアを追加し、かつHSM(Hardware Security Module)もEvita-Mid対応にアップデートする必要がある。
このようなケースで、RH850/F1KM-S2を用いると、ハードウェア、ソフトウェアの変更を最小限度に抑えた開発が可能になります。
今後もお客様にご満足頂ける製品を続々とリリースしてまいりますので、ご期待ください。
詳細についてRH850 F1KM-S2製品ページでご確認いただけます。
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