IoTアプリケーションにおいては様々な情報をセンシングし、得られたデータを安全にクラウド上に送る必要があります。
IoT Edge デバイスには少ない消費電力で、より高いパフォーマンスが求められます。また同時に情報の漏洩を防ぐために、セキュリティを確保することも重要です。
新しく発表したRL78/G23はこれらのトレンドを満たす最適なマイコンです。低消費電力性能でご好評をいただいている従来のRL78マイコンに対し、さらに30%少ない消費電力での動作を実現しています。
図1:RL78/G23はRL78/G13より消費電力が30%小さい (CPU Run時)
RL78/G23がさらなる低消費電力性能を実現した主な理由としては、新プロセスの採用による低消費電力化だけではなく、高速オンチップオシレータの高速起動化、中速オンチップオシレータの搭載、SNOOZEモード・シーケンサの搭載などが挙げられます。その中でも最も貢献しているのはSNOOZEモード・シーケンサの搭載です。
従来の製品でもSNOOZEモードに対応していましたが、CPUを動作させずに動かせる周辺機能に制限がありました。SNOOZEモード・シーケンサではSNOOZEモード中に動作できる周辺機能を拡張し、システムのさらなる低消費電力化を実現しました。
図2:従来のRL78マイコンとRL78/G23のSNOOZEモード比較
また、前述した通りセキュリティの確保も重要です。
RL78/G23ではAESライブラリにより、なりすましを防止することができます。更にブート・スワップ機能やフラッシュ・シールド・ウィンドウ機能による安全な書き換えや、ブートクラスタ0書き換え禁止機能による安全が担保された領域からのプログラム起動も実現しています。これらの拡張されたセキュリティ機能により、なりすましを防止したセキュア・アップデートやセキュア・ブートにも対応しています。
図3:RL78/G23のセキュリティ機能
今回説明した特長以外にも、以下のブロック図の通り、RL78/G23はIoT Edge デバイスのトレンドを満たす周辺機能を多数搭載しており、センサノード、家電、バッテリー駆動機器等々さまざまなアプリケーション向けにご活用頂けることを期待しております。
図4:RL78/G23ブロック図
RL78/G23に関する詳しい情報についてはこちらをご覧ください