IoT市場の広がりに伴い、組み込み機器における乗っ取り、情報漏洩対策のためのセキュリティの必要性が高まっています。
一方で、機器の堅牢なセキュリティを実現するだけでなく、その機器の開発から製造のプロセスにおけるセキュリティをどう確保するか?また、その機器をタイムリーに市場にリリースできるように効率的に開発できるか?がお客様での課題となっています。
今回は、その課題を解決するものとしてルネサスのTSIP搭載RXマイコンと、パートナのIARシステムズ/Secure Thingzが提供する包括的なセキュアサプライチェーンソリューションを紹介します。
TSIP搭載RXマイコンにより、お客様の機器のセキュリティ機能強化に貢献します。また、IARシステムズ/Secure Thingzのソリューションにより、ソフトウェア開発から製造ラインでの書込みまでセキュリティの確保と開発の容易化、迅速化が可能となります。
IARシステムズ/Secure Thingzのソリューションでは、セキュリティ開発ツールのEmbedded Trust、C-Trust、C++コンパイラとデバッガを統合できるツールチェーンであるEmbedded Workbench、さらにはセキュア生産環境のSecure Desktop Provisioner提供しています。
"セキュリティ開発ワークフローにおいて重要なのは、Secure Boot Manager(SBM)を作成して組み込む部分です。SBMは、堅固なRoot of Trustの一部として組み込まれます。SBMに管理される情報は、プロビジョニング時に暗号化され、TSIP搭載のRXマイコンに安全に保存されます。このプロセスで、アプリケーションコードやマルウェアによるアクセスによる、改ざん、侵害を防ぎます。さらに、製造中にデバイスの内容を盗み出してクローニングや偽造をすることを防止することも可能です。
これらの複雑な一連のプロセスをEmbedded Trust、C-Trust、Secure Desktop Provisionerを組み合わせて実現しています。また、その際に必要なとなるセキュリティコンテキストやSBMの設定やセキュリティ情報を簡単にGUIのチェックボックスで設定することができ、少量試作から大量生産までカバーすることが可能です。
開発から製造におけるIARシステムズ/Secure Thingzのソリューション
TSIP搭載のRXマイコンとIARシステムズ/Secure Thingzのソリューションを活用することで、必要な要件を満たしつつ効率的にセキュアなIoT機器の開発から製造までの仕組みを構築することができます。是非、お試し下さい。
本日お話した、RXマイコンとIARシステムズ/Secure Thingzのソリューションの詳細な内容は、こちらを参照ください。