メインコンテンツに移動

【マイコン初心者必見】RL78で開発を始めよう!①

画像
Taisei Kurokawa
Taisei Kurokawa
Application Engineer
掲載: 2023年4月24日

マイコン初心者向けブログ「RL78で開発を始めよう!」の第一回では、主にRL78の開発環境を紹介します。これから開発を始める方は是非参考にしてくださいね。

最初は、「RL78の開発環境」の紹介です。
低コストで簡単に開発環境が構築できる「2つの手順」を実践して、開発開始です!
マイコン初心者だった私も実践した方法なので、開発が初めての方にもオススメの手順です。
次に、LEDの光らせ方や開発に便利なページを紹介するので、最後まで見てくださいね。
では早速、開発環境を構築する「2つの手順」を紹介します!

手順① 評価ボードを入手しよう

はじめての開発は、Fast Prototyping Boardという低価格(2千円程度~)の評価ボードをオススメします。このボードは、お手持ちのUSBケーブル(micro-B)を用意するだけで、プログラムの書き込み/デバッグができます。
この評価ボードには、スルーホールやArduinoコネクタが用意されています。実際に私も使用したのですが、簡単に部品を追加できて楽に評価を行うことができました!

Fast Prototyping Boardはここから入手できます。

画像

手順② 開発ツールをインストールしよう

画像

図のように開発を始めるためには、「統合開発環境(IDE)」と「コンパイラ」のインストールが必要です。
インストール前に、これらのツールについて紹介します。

統合開発環境(IDE)

ルネサスでは統合開発環境(IDE)として、「Eclipse」ベースe²studioまたはルネサスオリジナルのCS+を無償で使うことができます。
下記の各製品ページを参考に、お客様の好みでお選びいただけます。

コンパイラ(CC-RL)※無償(リンクサイズ/最適化制限あり)

インストール後、60日間はすべての機能を使用できます。61日以降は、CC-RLのバージョンによってリンクサイズが64KBに制限、または最適化レベルが「-Onothing(デバッグ重視)」と「-Olite(一部最適化)」のみ利用可能に変更されます。ライセンスを購入すると、制限は解除されます。 また、CC-RLの無償評価版はデバイスや開発環境の評価、非商用利用に限定させていただいていましたが、今年からCC-RL全バージョンでお客様製品の開発・生産などの商用利用含むあらゆる用途への利用が可能となりました。

開発ツールが無料で使用できるのは、嬉しいですよね。

では、実際にインストールしていきましょう。
ボードが手元になくてもインストールできるので、ボードが届いたらすぐに開発開始できるように、先にインストールしましょう!(インストールの際、My RenesasへのLog Inが必要ですので、ここから登録をお願いします。)

e²studio、CS+、CC-RLのインストールはここから
画像のように「インストール方法」タブを選択すると、各ツールのインストール方法の動画を見ることができます。また、画像の下部より各ツールをインストールできます。

画像

開発ツールのインストールまで終われば、いよいよ開発開始です!

LEDを光らせてみよう

今回は、ルネサスのサイトで公開されているRL78/G23のサンプルコード(タイマ・アレイ・ユニット(PWM出力))を使用して、ボードに実装されているLEDを光らせます。

  1. まず、今回使用するサンプルコードをここからダウンロードします。
  2. 次に、CS+またはe²studioにサンプルコードをインポートします。
    CS+の場合は、1でダウンロードしたファイル内の「r01an5874-rl78g23_tau.mtpj」をクリックして下さい。サンプルコードが反映された状態で、CS+が起動します。
    e²studioを使用する場合は、「統合開発環境e²studio 2020-04、e²studio v7.8 ユーザーズマニュアル入門ガイド」のp36「ワークスペースへの既存プロジェクトのインポート」を参考に進めてください。
  3. LEDを光らせる準備が整いました!LEDを光らせてみましょう。
    このサンプルコードは、下の図ように500ms周期でLED1の輝度を変化、LED2の出力を反転(点滅)させるプログラムです。
画像

上の図の動作が確認出来たら、プログラムを修正して動作を変更してみましょう!
 “Config_TAU0_0_user.c”の73行目の250という数字を変更すると、500msの周期を変更できます。
例えば、125という数字にすると、250msの周期になります。

画像

上手く動作を変更できましたか?
ルネサスでは、今回紹介したサンプルコード以外にも、お客様の開発を支援するサンプルコードを多数用意しています。気になるサンプルコードがあったら、今回と同じようにダウンロードして動作させてみてくださいね。

最後に開発に便利なページを紹介します。

  • はじめてのRL78ファミリ開発環境
    このページではRL78ファミリ開発環境をはじめて利用する方向けに、開発に必要なツールやおすすめのキット製品が紹介されています。環境の構築でつまずいたときは、このページを参考にしてみてください。
  • RL78 Family Software & Tool Course
    このページではRL78ファミリを利用した開発を始める方のために、ルネサス開発環境の基本機能やソリューション開発支援機能が分かりやすいビデオで紹介されています。CS+やe²studioの使い方が載っているので、使い方が分からないときはこのページを見てくださいね。
  • Renesas Engineering Community(ユーザーコミュニティページ)
    ルネサス製品に関してユーザー同士が自由に会話をするページです。
    開発で困ったことがあれば気軽に投稿してみましょう!

最後まで見ていただきありがとうございました!
第二回でお会いしましょう。

この記事をシェアする