Endpoint Intelligence
ITの世界では、最大化を実現するクラウドコンピューティングに加え、分散化により最適化を実現するエッジコンピューティングへの投資が盛んに行われています。クラウドでの最大化」と「エッジでの最適化」、この2つのビッグデータの活用がトレンドです。
一方、OTの世界では、リアルタイム、安全、ロバストが価値であり、電力性能および生産性の向上だけではなく、人と機械の協調や、機器の自律制御といった新しい技術の実現も求められています。ビッグデータ活用だけでは解決できない領域となります。ここが、組み込みシステムが解決しなければならない「エンドポイント」であり、Renesas の Core competence はここにあります。
それが Endpoint Intelligence です。ルネサスは Endpoint intelligence からはじまるイノベーションにより、より安全で健やかな暮らしを支える、環境に優しいスマート社会の実現に貢献します。
Enhance Endpoint Intelligence by e-AI
e-AI (embedded Artificial Intelligence) は、Endpoint Intelligence を 実現するルネサスの差異化技術です。
AIを学習と推論実行とに分離することで、データ取得から、AI推論、結果の活用まで、一連のAIに関わる処理が、Endpoint で実行可能となります。e-AI は、Renesas の MCU/MPU製品でご利用可能です。e-AI は、クラウドやエッジでは困難なリアルタイム情報を活用するため、人の行動やものの状態などの異常検知、予測に特に有効で、すでに応用が始まっています。さらにAIアクセラレータである DRP (Dynamically Reconfigurable Processor) により、日々進化するAIアルゴリズムにもソフトウェアで対応可能な Flexibility を提供します。これは、GPGPUやTPU、FPGA、ASSPなどに対する明確な差異化技術です。今後は、DRP技術によるe-AIソリューションを進化させ、Endpoint での Incremental Learning を近い将来実現する計画です。