概要

説明

R-Car H3Neは、R-Car H3eと同様の位置付けとしながら、データ通信速度や周辺ペリフェラルの最適化を行いました。R-Car H3eと同様に、車載情報システムや統合コックピットを含む、幅広いアプリケーションに適用できると共に、自動車用機能安全規格ISO 26262 (ASIL-B)に対応し、セキュリティ機能を強化しています。

特長

  • 自動車用機能安全規格ISO26262(ASIL-B)に対応
  • アーキテクチャを刷新し車載情報システム向けSoCとして最高レベルの性能を実現
  • 既存製品との互換性によるエコシステム活用、R-Carコンソーシアム 180社以上のパートナと連携

製品仕様

  • 製品名 (型名)
    • R-Car H3Ne (R8A779M8)
    • R-Car H3Ne-1.7G (R8A779MB)
  • 電源電圧:3.3/1.8 V(IO), 1.1V(LPDDR4), 0.8V(core), 2.5V(EthernetAVB)
  • CPUコア
    • Arm®Cortex®-A57 Quad
    • Arm®Cortex®-A53 Quad
    • Arm®Cortex®-R7 Dual Lock-Step対応
  • キャッシュメモリ
    • Arm®Cortex®-A57 Quad
      • L1命令キャッシュ:48Kバイト
      • L1データキャッシュ:32Kバイト
      • L2キャッシュ:2Mバイト
    • Arm®Cortex®-A53 Quad
      • L1命令キャッシュ:32Kバイト
      • L1データキャッシュ:32Kバイト
      • L2キャッシュ:512kバイト
    • Arm®Cortex®-R7 Dual Lock-Step対応
      • L1命令キャッシュ:32Kバイト
      • L1データキャッシュ:32Kバイト
  • 外部メモリ
    • DDR専用バスにLPDDR4-SDRAMを接続可能
    • 最大動作周波数: 1600MHz
    • データバス幅: 32ビット x 2 チャンネル (12.8GB/s x 2)
  • 外部拡張:PCIエクスプレス2.0 (1レーン) x 2チャネル
  • 3Dグラフィクス:IMG PowerVR Series6XT GX6650
  • ビデオ機能
    • ビデオ表示インタフェースx 3チャネル
    • ビデオ入力インタフェースx 8チャネル
    • ビデオcodecモジュール(H.265、H.264/AVC、MPEG-4、VC-1等)
    • I/P変換モジュール
    • TS インタフェース x 2チャネル
    • ストリームプロセッサ
    • ビデオ画像処理機能 (リサイズ、ダイナミックガンマ補正、色空間変換、超解像、回転、Lossy圧縮、可逆データ伸張)
    • 歪み補正モジュール x 4チャネル(IMR-LSX4)
  • オーディオ機能
    • オーディオDSP
    • サンプリングレート変換 × 10チャネル
    • サウンドシリアルインタフェース × 10チャネル
    • MOST DTCP暗号対応
  • ストレージインタフェース
    • USB 3.0 ホストインタフェース(DRD対応) x 1ポート(wPHY)
    • USB 2.0 ホスト/ファンクション/OTGインタフェース x 2ポート(wPHY)
    • SDホストインタフェースx 4チャネル(SDR104対応)
    • マルチメディアカードインタフェース × 2チャネル
    • Serial ATAインタフェース × 1チャネル
  • 車載インタフェース
    • メディアローカルバス(MLB)インタフェース x 1チャネル(3線式)
    • コントローラエリアネットワークインタフェース(CAN-FD対応)× 2チャネル
    • Ethernet AVB 1.0対応MAC内蔵
      • インタフェース:RGMII
      • Ethernet AVB (802.1BA)
        • IEEE802.1BA
        • IEEE802.1AS
        • IEEE802.1Qav
        • IEEE1722
  • 暗号処理部
    • 暗号処理エンジン(AES、DES、ハッシュ関数、RSA)x 2チャンネル
    • SystemRAM
  • その他周辺機能
    • SYS-DMAC x48チャネル、Realtime-DMAC x16チャネル、Audio-DMACx32チャネル、Audio(周辺)-DMAC x29チャネル
    • 32bitタイマ x26チャネル
    • PWMタイマ × 7チャネル
    • I2C バスインタフェース × 7 チャネル
    • シリアルコミュニケーションインタフェース(SCIF) × 11チャネル
    • クワッド・シリアルペリフェラルインタフェース(QSPI) x 2チャネル(HyperFlash対応)
    • クロック同期シリアルインタフェース(MSIOF) × 4チャネル(SPI/IISサポート)
    • Ethernetコントローラ (IEEE802.3uに準拠したMAC内蔵、RGMIIインタフェース、PHYデバイスと接続可能)
    • デジタルラジオインターフェース(DRIF) x 4チャネル
    • 割り込みコントローラ(INTC)
    • クロック発振器(CPG): PLL 内蔵
    • オンチップデバッグ機能
  • 低消費電力モード
    • モジュール電源遮断機能
    • AVS(Adaptive Voltage Scaling)機能、DVFS(Dynamic Voltage and Frequency Scaling)機能 及びDDR-SDRAM 電源バックアップモードをサポート
  • パッケージ:1022-pin FBGA 0.8mmピッチ(29mm × 29mm)
  • 開発環境:ベンダ各社が提供しているArm対応ICEが使用可能
  • 評価ボード:以下の特長をもつリファレンスプラットフォームを準備しています
    • 車載情報機器向けの周辺回路を搭載し、ユーザシステムの実機検証環境を実現
    • アプリケーションソフト等のソフトウェア開発ツールとして使用可能
    • ユーザによるオリジナル機能の追加が可能
  • ソフトウェアプラットフォーム
    • 対応OS:Linux、Android、QNX® Neutrino® RTOS、Green Hills INTEGRITY® RTOS and MultivisorTM 他
    • OpenGL ES3.1に対応したグラフィックスライブラリ、OpenMAX IL I/Fに対応したH.265、H.264、MPEG-4、VC-1ビデオコーデックライブラリ、OS標準のAPIに対応したBSPを準備しており、トータルシステム へのソフトウェアソリューションを提供します

Arm、CortexはArm Limitedの登録商標または商標です。
PowerVRはImagination Technologies Limitedの登録商標または商標です。
CAN(Controller Area Network):独Robert Bosch GmbHが提唱している車載用のネットワーク仕様です。
Linuxは、Linus Torvalds氏の日本およびその他の国における登録商標または商標です。
QNX、Neutrinoは、QNX Software Systems GmbH & Co. KG の商標または特定地域では登録商標であり、 QNX Software Systems Co の許諾のもと使用されます。

製品比較

アプリケーション

アプリケーション

  • 車載情報システム
  • 統合コックピット

ドキュメント

設計・開発

ソフトウェア/ツール

ソフトウェアダウンロード

分類 タイトル 日時
ソフトウェア/ツール-その他 ログインしてダウンロード ZIP 428.12 MB
ソフトウェア/ツール-その他 ログインしてダウンロード ZIP 1.55 MB
ソフトウェア/ツール-その他 ログインしてダウンロード ZIP 3.98 MB
ソフトウェア/ツール-評価版ソフトウェア ログインしてダウンロード ZIP 2.35 MB
4件

サンプルコード

モデル