Renesasのホストブリッジ(EHB)は、ホストプロセッサ、システムメモリ、システムI/Oの間のハブとして機能します。ホストプロセッサとシステムI/Oは、どちらもホストブリッジを使用して共通のシステムメモリにアクセスします。また、システムコントローラとホストプロセッサは、システムI/Oの構成/管理にホストブリッジを使用します。このように、ホストブリッジの役割は非常に重要です。
Renesasは、ハイエンドの独立したプロセッサ用のホストブリッジ製品と、統合型の組み込みコントローラ用に最適化されたブリッジ製品を提供しています。
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PowerSpan II™
「PowerSpan II」は、「PowerQUICCTM II(MPC8260)」、「MPC7xx」、「PowerPC® 7xx」、PMC-Sierra社の「WinPathTM」にPCIをブリッジ接続するためのマルチポートのPCIバススイッチです。このブリッジによって、PCIバススイッチの柔軟性を新たなレベルに引き上げることができます。
PowerSpan IIは、PCIとプロセッサバス上の転送の同時並行性を最大限に高め、効率とバースト性能を向上させるスイッチ型のPCIアーキテクチャを備えています。それに加え、統合されたPCI‐PCIブリッジ処理、読み取りに対する同時並行プリフェッチ機能、マルチポートのDMA(Direct Memory Access)機能、CompactPCIのホットスワップのサポートといった特徴があります。PowerSpan IIは、シングルPCI製品またはデュアルPCI製品として提供されています。シングルPCI製品は、PCIインタフェースとPowerPCバスインタフェースを備える2ポートのデバイスです。一方、デュアルPCI製品は、2つのPCIインタフェースと1つのPowerPCバスインタフェースという3つのポートを備えています。
PowerSpan IIを、PowerPC対応のメモリコントローラであるPowerProと併用することで、100MHzの速度のPowerPCソリューションが実現されます。いずれも柔軟性を備えるデバイスであるため、ソフトウェアに対する一般的な投資を行うだけで、多数の異なるシステムアーキテクチャにおいてPowerSpan IIとPowerProを活用することができます。
QSpan II™
「QSpan II」は、FreescaleTM Semiconductor社製プロセッサとPCIシステムの間の相互接続デバイスとして業界で実績を積み重ねています。QSpan IIを使用することで、基板設計者は、PCIベースの組み込み製品を市場に投入するまでの期間を短縮しつつ、コストを削減して性能を高めることができます。
QSpan IIは、Freescale社の「PowerQUICCTM」と「QUICCTM(MC68360)」の各プロセッサを、PCIバスにグルーレスにブリッジ接続するよう設計されています。またQSpan IIは「QSpan 1.2」に対する下位互換性を備えています。