High-performance Embedded Workshop リアルタイムOS対応デバッグ機能

リアルタイムOS共通

項目 説明
全般
  • プログラム実行中にタスクを生成あるいは削除した場合、タスクIDが正常に表示されない場合があります。
OS定義ファイル選択ダイアログボックス
  • 使用するOSと異なるOSを ダイアログボックスのリストから選択した場合、正常に動作しません。また、デバッガが応答しない場合があります。
  • オンラインヘルプに記載の「[選択]ボタン:OS定義ファイルを一つ選択します。」は「[OK]ボタン:OS定義ファイルを一つ選択します。」に置き換えて読んでください。
OSオブジェクトウィンドウ
  • 本ウィンドウ表示中はメモリアクセスが発生するためリアルタイム性がありません。(RAMモニタ未使用時)
  • OSカーネル初期化完了前、プログラム実行中およびOSカーネルの中で実行停止した場合、正しく表示されない場合があります。
  • 1シートに表示可能な最大行数は1023行です。
  • RAMモニタを使用している場合、設定を変更した後に本ウィンドウを最新の情報に更新してください。
  • 有効な情報が無い場合、正常に表示されない場合があります。(動的に生成されたタスク、存在しないタスク、存在しないメッセージなど)
  • E20エミュレータのRAMモニタをCPU実行優先モード(リアルタイムトレースモード)で使用中にトレース情報が欠落(ロスト)した場合、OSオブジェ クトウィンドウは正しく表示されない場合があります。この場合、OSオブジェクトウィンドウのValueカラムに'!'が表示されます。
タスクトレースウィンドウ、タスクアナライズウィンドウ
  • OSカーネル内で管理される現在実行中タスク情報を基に表示されます。このため、タスクの切換りやタスクの実行時間のタイミングはOSによって異なります。
  • デバッガによっては時間やサイクルが表示されない場合があります。
  • 本ウィンドウ使用中は、他のトレースウィンドウまたはイベント機能が使用できない場合があります。また、他のトレースウィンドウまたはイベント機能使用中は、本ウィンドウが使用できない場合があります。
  • 本ウィンドウ使用時は、プログラムのリアルタイム性が損なわれる場合があります。この場合、各デバッガのトレースウィンドウでリアルタイムトレースあるい はCPU優先などの設定に変更し、リアルタイム性を確保してください。ただし、リアルタイム性を確保した場合、トレース情報の一部が欠落する場合がありま すので、ご注意ください。
  • E1/E20エミュレータの内蔵トレースモード使用時は、タスクトレースウィンドウのポップアップメニューの「計測中断」および「再計測」は使用できません。
  • E20エミュレータのRAMモニタ使用時は、タスクトレースウィンドウおよびタスクアナライズウィンドウを使用できません。
  • RXファミリ用E1/E20エミュレータ使用時、タスク切り換え間隔が長い(エミュレータのトレースウィンドウのタイムスタンプの単位で1048575カ ウントを超える)場合、タスクトレースウィンドウおよびタスクアナライズウィンドウに表示される時間は正しく表示されません。
OSトレースウィンドウ、OSアナライズウィンドウ
  • R8Cファミリ用E100使用時はOSトレースウィンドウおよびOSアナライズウィンドウを使用できません。
  • OSのイベントが発生しなかった(トレースログのデータが存在しなかった)場合、トレースの再計測をした場合、またはズームイン操作を繰り返した場合、ウィンドウは正常に表示されない場合があります。
タスク実行履歴、タスク実行時間、 リアルタイムプロファイル
  • OSカーネル内で管理される現在実行中タスク情報を基に表示されます。このため、タスクの切換りやタスクの実行時間のタイミングはOSによって異なります。
メモリプロテクション
  • OS領域への不正アクセス検出の対象となる領域はOSによって異なります。
ツールチェイン
  • コンパイラ、アセンブラ等のツールチェインのビルドオプションをリアルタイムOS提供時のビルドオプションから変更した場合、本デバッグ機能が正常に動作しない場合があります。
エミュレータデバッガ
  • エミュレータデバッガの設定において、プログラム実行中のメモリアクセスが禁止されている場合、各ウィンドウのタスクIDが正常に表示されない場合があります。
E100エミュレータデバッガ
  • デバッグ->RTOSデバッグメニュー選択によるステップ実行は、ユーザプログラムによってはステップ実行が停止しない場合があります。
SH-2Aマイコン
  • CPUリセット後、OSカーネル初期化完了前で実行停止した場合、デバッガが応答しない場合があります。

リアルタイムOS個別

リアルタイムOS 説明
HI7200/MP
  • OSオブジェクトウィンドウのプロファイルに表示されるプロファイルIDは各タスクのIDを示します。ただし、プロファイルID 0はカーネルアイドリング状態、最大プロファイルIDはシステム全体を示します。
RI600/4
  • タスクスタックカバレッジ(データカバレッジのタスクスタック測定)またはメモリプロテクション(タスクスタックアクセス違反検出)を使用する場合、タスク名称を"ID_TASKx"('x'はタスクIDの値)にしてください。
Smalight OS
  • 各ウィンドウで表示されるタスクIDのうち、255はOSカーネルのアイドリングを意味します。
ThreadX
  • デバッガに表示されるタスクIDはデバッガ用内部IDであり、ThreadXのスレッドIDとは異なります。
  • OSオブジェクトウィンドウで表示可能な最大スレッド数は255です。
NORTi
  • タスクトレースウィンドウ、タスクアナライズウィンドウで表示されるIDのうち、最大タスクIDに1を加えた値は、OSカーネルのアイドリングを意味します。
osCAN
  • デバッガに表示されるタスクIDはデバッガ用内部IDであり、osCANのタスクIDとは異なります。
  • タスクスタックカバレッジを使用する場合は、OIL-configuratorのWithStackCheckチェックボックスを選択してください。
μC/OS-Ⅱ
  • デバッガに表示されるタスクIDはデバッガ用内部IDであり、μC/OS-IIのタスクIDとは異なります。また、デバッガに表示されるタスクエントリアドレス はタスク名称を意味します。
  • コンフィギュレーションファイル(os_cfg.h)の内容を初期値から変更した場合、本デバッグ機能が正常に動作しない場合があります。
  • OSオブジェクトウィンドウで表示可能な最大タスク数は255です。
  • OSオブジェクトウィンドウのタスク状態に表示される"Ready"は、タスク実行可能、タスク未生成、またはタスク遅延のいずれかの状態を示します。
embOS
  • デバッガに表示されるタスクIDはデバッガ用内部IDであり、embOSのタスクIDとは異なります。また、デバッガに表示されるタスクエントリアドレスはタスク名称を意味します。
  • OSオブジェクトウィンドウで表示可能な最大タスク数は255です。
  • XRライブラリ使用時はタスク名称は表示されません。
CMX-RTX
  • ビッグエンディアンには対応しておりません。リトルエンディアンでご使用ください。
μT-Kernel
  • システムコンフィギュレーション定義ファイル(config\config.h)の内容は初期値から変更しないでください。
  • OSオブジェクトウィンドウで表示可能な最大タスクIDは32です。