1.「E3000105 デバイスから応答がありません」のエラーが発生した場合
2.「E3000107 デバイスが接続情報と一致しません」のエラーが発生した場合
3.「E4000003 タイムアウトエラーが発生しました」のエラーが発生した場合
1.「E3000105 デバイスから応答がありません」のエラーが発生した場合
原因 1
- ターゲットシステムとの接続が間違っている可能性があります。
対処 1
- 使用するツールのユーザーズマニュアルの推奨接続回路に従い、ターゲットシステムとの接続を確認してください。また、ツールの必要な端子が全て接続されているか確認してください。
- RL78ファミリの場合E1、E20、E2、E2 LiteのEMVDD端子が正しく接続されているか確認してください。
原因 2
- ターゲットデバイスの動作モードが間違っている可能性があります。
対処 2
- ターゲットデバイスのユーザーズマニュアルを参照し、必要なモード端子が正しく処理されているかを確認してください。
- RXファミリの場合、[ツール詳細]ダイアログのIO信号設定がターゲットシステムの配線と一致しているか確認してください。
原因 3
- [新しいプロジェクトの作成]ダイアログで選択したマイコンが正しくない可能性があります。
対処 3
- ターゲットデバイスと同じマイコンを選択してください。
原因 4
- ターゲットデバイスにクロックが正しく供給できていない可能性があります。
対処 4
- ターゲットシステム上でクロック供給できていることを確認してください。
原因 5
- ターゲットデバイスに電源が正しく供給できていない可能性があります。
対処 5
- 電源設定が正しいかどうか確認してください。
- ターゲットシステム上で電源供給できていることを確認してください。尚、使用ツールから電源供給する場合、電源供給不足の可能性があります。その場合、ターゲットシステムから電源を供給してください。
原因 6
- ターゲットデバイスのセキュリティ機能により、接続が制限されている可能性があります。
対処 6
- ありません。必要に応じて、ターゲットデバイスを交換してください。
原因 7
- ホストPCやUSBシリアル変換器との相性により接続できない可能性があります。
対処 7
- USBシリアル変換器は製品仕様に依存して,タイミングずれ,データ欠けが発生することがあります。使用されるUSBシリアル変換器で動作確認してください。タイミングずれ,データ欠けが発生する場合,他のUSBシリアル変換器をご検討いただく場合があります。
- report_problemUSBシリアル変換器 推奨製品:FT232R(FTDI社製)
原因 8
- マイコンにリセットが入力されていない可能性があります。
対処 8
- COMおよびUSB Direct接続時,RFPからマイコンのリセット端子に対し制御を行うことはありません。ターゲットデバイスと接続する前には,予めマイコンにリセットを入力してください。また,パワーオンリセットによりブートモード起動したマイコンに対し,RFPで接続・切断後,再接続する場合も予めマイコンにリセットを入力してください。
2.「E3000107 デバイスが接続情報と一致しません」のエラーが発生した場合
原因 1
- プロジェクト作成時と異なるターゲットデバイスに接続しようとしています。
対処 1
- プロジェクトを新規で作成するか、正しいプロジェクトとターゲットデバイスの組み合わせで使用してください。
原因 2
- ターゲットデバイスのオプション設定により、メモリ構成が変わった可能性があります。
対処 2
- デュアルバンク方式などマイコンがフラッシュメモリのマッピング変更機能を持っている場合、メモリマッピングの変更の前後でRFPは異なるマイコンとして認識します。このためマイコンのメモリマッピングの変更を行った後は「E3000107 デバイスが接続情報と一致しません」エラーが発生します。RFPではメモリマッピングの変更前後用にプロジェクトを作成し、プロジェクトを切り替えてご使用下さい。
3.「E4000003 タイムアウトエラーが発生しました」のエラーが発生した場合
原因 1
- ターゲットシステムとの接続が間違っている可能性があります。
対処 1
- 使用するツールのユーザーズマニュアルの推奨接続回路に従い、ターゲットシステムとの接続を確認してください。
- report_problemUSBシリアル変換器、自作のターゲットケーブルなどをお使いの場合、通信がうまくできない場合があります。
原因 2
- ターゲットシステムとRFP上の設定が一致していない可能性があります。
対処 2
- ボーレートの確認:ターゲットデバイスの動作周波数を確認して、通信速度の許容値を超えていないか、ボーレートが適切かを確認してください。
- クロック設定値の確認:RFPで入力しているターゲットデバイスのクロック設定とターゲットシステムのクロックが一致しているかを確認してください。
原因 3
- 通信中にターゲットデバイスがリセットされた可能性があります。
対処 3
- ターゲットデバイスの電源:RFPとの通信中に電圧変動により、ターゲットデバイスに内部リセットが発生した可能性があります。電源に問題ないかを確認してください。
- 外部リセット:RFPとの通信中に外部リセット回路からターゲットデバイスにリセットが入力された可能性があります。リセット回路に問題ないかを確認してください。
原因 4
- E2エミュレータ用20ピン/14ピン変換アダプタ(RTE0T00020KCA00000R)のスイッチ設定が間違っている可能性があります。
対処 4
- E2エミュレータ ユーザーズマニュアルで確認し,E2エミュレータ用20ピン/14ピン変換アダプタのスイッチ設定が正しいかどうか確認してください。
4. ツール接続時に下記のエラーが発生した場合
- E3000203 ツールとの接続に失敗しました。
- E3000204 ツールとの通信に失敗しました。
- E3000205 ツールのファームウェア更新に失敗しました。
- E3000206 ツールの初期化に失敗しました。
対処 1
- 使用ツールが暴走している可能性がありますのでUSB接続を切断後、再接続してみてください。
対処 2
- ホストPCが不安定になっているか、USBポートの故障の可能性があります。ホストPCを再起動するか、現在使用しているUSBポートとは異なるポートへ接続してみてください。
対処 3
- E1、E20、E2の場合、使用ツールが破損している可能性があります。使用ツールのユーザーズマニュアルを参照し、自己診断テストを行ってください。
対処 4
- 使用ツールから電源供給する場合、電源供給不足の可能性があります。その場合、ターゲットシステムから電源を供給してください。
5. 通信時に下記のエラーが発生した場合
- E300010C デバイスから受信したデータが破損しています。
- E4000004 フレーミングエラーが発生しました。
- E4000005 パリティエラーが発生しました。
- E4000006 オーバーランエラーが発生しました。
- E1000004 デバイスで送信データエラーが発生しました。
対処 1
- ターゲットデバイスの設定を間違えているか、通信が安定していない可能性があります。以下の内容を確認してください。
通信上にノイズがないことを確認してください。
使用ツールとターゲットシステムが正しく結線されている事を確認してください。
未使用端子の端子処理が正しく行われていることを確認してください。
入力クロック設定や通信速度が正しいか確認してください。通信速度を低い値にすることにより書き込みが安定する場合があります。 - report_problemUSBシリアル変換器、自作ケーブル、ツールとの接続用の自作延長ケーブルなどをお使いの場合、通信がうまくできない場合があります。
対処 2
- USBシリアル変換器を使用してRL78/G10,G1M,G1N,G15,G16と接続する場合,ハードウェア起因によりパリティエラーが発生することがあります。この場合は,他のUSBシリアル変換器をご検討ください。