概要

説明

本製品はアセンブラ SRA74を含むアセンブラパッケージです。組み込み用途におけるROM化システムの開発を前提とし、コード生成効率やプログラム実行速度を向上させる強力な最適化機能をはじめ、豊富な機能を提供します。

Note: CコンパイラM3T-ICC740との互換性はありません(M3T-SRA74用に記述したソースファイルは、 M3T-ICC740付属のアセンブラA740ではアセンブルできません。また、M3T-SRA74で作成したリロケータブルファイルは、M3T- ICC740ではリンクできません)。

特長

  • 構造化記述命令をサポート
  • 豊富なマクロ命令をサポート
  • メモリ効率の良いアドレッシングモードを自動選択
  • アセンブルエラーの内容を格納したタグファイルを生成
  • ライブラリ機能をサポート
  • 絶対アドレスリスト生成ツール、複数ファイル対応クロスリファレンサ等のフリーソフトウェアを提供
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リリース情報

最新Ver.: V.4.10 Release 02

リリース: 2005/10/01

バージョンアップ内容(ツールニュース参照)

動作環境

コンパイラの標準的ライフサイクル (PDF | English, 日本語)

Note: 740ファミリ用アセンブラパッケージ [M3T-SRA74] は、V.4.10 Release 02でバージョンアップを終了しました。

ターゲットデバイス

ダウンロード

分類 タイトル 日時
アップデート-統合開発環境 ログインしてダウンロード ZIP 66.81 MB 英語
アップデート-統合開発環境 ログインしてダウンロード ZIP 14.58 MB 英語
アップデート-コンパイラ ログインしてダウンロード EXE 52.46 MB 英語
アップデート-デバッガ ログインしてダウンロード EXE 5.40 MB 英語
アップデート-統合開発環境 ログインしてダウンロード EXE 4.32 MB 英語
5件

ドキュメント

詳細情報

機能(アセンブラSRA74)

構造化記述命令
アセンブリ言語ソースファイル中にif文、for文等の構造化記述命令を記述できます。構造化記述命令を用いることにより、プログラムの制御構造が明瞭になります。構造化記述命令を利用した機能を以下に示します。
  • ビットシンボルのサポート: 構造化記述命令を使用して、メモリビットおよびアキュムレータビットの参照と変更ができます。
    例1)代入文でのアキュムレータビット変更例:
    	BIT_A0 = 0
    例2)if文でのアキュムレータビット参照例:
    	if BIT_A0
    
    メモリビットはビットシンボルとして定義します。アキュムレータビットは予約語を用意しています。
  • 内部レジスタの直接アクセス: 構造化記述命令を使用して、内部レジスタおよびフラグの参照と変更ができます。
    例1)代入文での内部レジスタ変更例:
    	C = 1
    例2)if文での内部レジスタ参照例:
    	if C == 0
    
    内部レジスタおよびフラグは予約語を用意しています。
マクロ命令
繰り返し用いる命令群をマクロ化することにより、読み易いソースファイルを記述できます。 SRA74は、機能固定のシステムマクロ命令と、ユーザが機能を自由に定義できるユーザマクロ命令を提供します。
タグファイル生成
SRA74は、アセンブルエラーの内容を格納したタグファイルを生成します。タグファイルにより、ソースファイルを効率良く修正できます。
ライブラリ化
汎用性のあるサブルーチンをライブラリ化するライブラリアンLIB74を提供します。ライブラリ化することにより、プログラムの流用性が高くなります。
絶対アドレスリスト作成
SRA74が出力する相対アドレスリストファイルから、絶対番地を付け直した絶対アドレスリストファイルを生成するツールLST74を提供します。絶対アドレスリストにより、プログラムを全体的に把握できます。
クロスリファレンスリスト作成
SRA74は、ラベルおよびシンボルの定義部と参照部のリストを生成するクロスリファレンサを2種類 提供します。各ソースファイル単位でクロスリファレンスリストを生成するCRF74と、複数ソースファイル間で1個のクロスリファレンスリストを生成する XREF74です。 これらのクロスリファレンスリストにより、ソースファイル修正時にラベルおよびシンボルの依存関係を容易に把握することができます。
分岐最適化
分岐先アドレスが範囲外のためにアセンブルでエラーとなる分岐命令を、分岐可能な命令に変換するLOOP74を提供しま す。すべての分岐命令を最短の分岐命令でプログラム記述し、LOOP74を用いることにより、最適な分岐命令記述を行ったプログラムの作成が可能になりま す。

製品パッケージ内容

  • リロケータブルアセンブラ:sra74
  • リンカ:link74
  • ライブラリアン:lib74
  • クロスリファレンサ:crf74
  • M37280用ファイル変換ツール:cv74
  • 分岐最適化ツール:loop74
  • 機械語ファイルコンバータ:hextos2
  • 乗除算演算サブルーチン:sra74.a74
  • 絶対アドレスリスト生成ツール:lst74 (Note1)
  • 複数ファイル対応クロスリファレンサ:xref74 (Note1)
  • 電子マニュアル
  • ヘルプファイル
  • シミュレータデバッガ: ターゲットシステムのない段階で、アプリケーションのソースレベルデバッグができるシミュレータです。
  • 統合開発環境 High-performance Embedded Workshop, TM: コーディング~コンパイル~アセンブル~デバッグの一連の工程で使用する各ツールを統合化し、生産性向上を支援します。

Note

  1. これらのソフトウェアは正規製品としてではなくフリーソフトウェアとして扱っております。そのため、使用権許諾契約書の規定は適応されません。

処理フロー

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