弊社のIC パッケージにつきましては、JEITA 規格『EIAJ ED-7303C』に従い、JEITA パッケージコードを一律に付与しています。以下に、JEITA パッケージコードの構成についてご紹介します。
1. パッケージコードの構成
パッケージコードは以下に示す6項目で構成され、最大30桁で表示する。
(1) パッケージ本体材料コード (表1参照) | 1字指定 |
---|---|
(2) パッケージ外観特徴コード (表2参照) | 最大3字指定 (最大3特徴) |
(3) 基本パッケージ名称コード (表3参照) | 原則3字指定(例外あり) |
(4) パッケージ端子数コード (表4参照) | 最大5字指定 |
(5) パッケージ呼び寸法コード (表5参照) | 最大11字指定 |
(6) 端子直線間隔コード (表6参照) | 4字指定 |
(1) パッケージ本体材料コード
パッケージ本体材料コードは、表1の分類に従い、1字で表示する。
記号 | 材料 | 適用 |
---|---|---|
C | セラミックス | 積層構造のセラミックパッケージ |
G | セラミックス | ガラス封止されたセラミックパッケージ |
M | 金属 | 金属材料で構成されたパッケージ |
P | プラスチックス | 樹脂で形成されたパッケージ ただし、BGA、LGA においてはインタポーザとしてプリント基板を用いる場合を指す |
S | シリコン | シリコンで構成されたパッケージ |
T | テープ | テープで構成されたパッケージ ただし、BGA、LGA においてはインタポーザとしてテープを用いる場合を指す |
(2) パッケージ外観特徴コード
パッケージ外観特徴コードは、表2の機能分類に従い、必要に応じて最大3字 (最大3特徴) までで表示する。
順位 | 機能分類 | コード | 意味 | 外観特徴 |
---|---|---|---|---|
— | — | なし | — | 基本パッケージ |
1 | 外形上の機能追加 | H | ヒートシンク付き | 放熱用ヒートシンクを備えたパッケージ |
D | 窓付き | 透光性の窓を備えたパッケージ | ||
P | ピギーバック付き | ピギーバックパッケージ | ||
2 | パッケージ取付け高さ | L | ロープロファイル又はパッケージ高さL | パッケージ取付け高さ、1.20mm < L <= 1.70mm |
T | 薄型又はパッケージ高さT | パッケージ取付け高さ、1.00mm < T <= 1.20mm | ||
V | 極薄型又はパッケージ高さV | パッケージ取付け高さ、0.80mm < V <= 1.00mm | ||
W | パッケージ高さW | パッケージ取付け高さ、0.65mm < W <= 0.80mm | ||
U | パッケージ高さU | パッケージ取付け高さ、0.50mm < U <= 0.65mm | ||
X | パッケージ高さX | パッケージ取付け高さ、 X <= 0.50mm | ||
3 | 端子直線間隔又は端子位置 | S | シュリンク | 基本パッケージの端子ピッチを縮小したパッケージ (SOP、DIP、ZIP、PGA にのみ適用) |
F | ファインピッチ | 端子ピッチが0.8mm 以下(BGA、LGA にのみ適用) 端子ピッチが0.5mm 以下(QFP にのみ適用) |
||
I | インタースティシャル | パッケージの端子が格子状以外のパッケージ (PGA,BGA,LGA にのみ適用) |
||
4 | リード保護 | B | バンパー付き | リードを保護するバンパーを備えたパッケージ |
G | ガードリング付き | リードを保護するガードリングを備えたパッケージ | ||
R | リテイン付き | リードを保護する絶縁体を備えたパッケージ |
(3) 基本パッケージ名称コード
基本パッケージ名称コードは、表3に示す基本パッケージ名称に従い、原則3字で表示する。なお、表3において、パッケージのフォーム分類はEIAJ ED-7300 に従う。
例外として、基本パッケージ名称コードSOP、DTP に対応する、派生パッケージ名称コードTSOP(1)、TSOP(2)、DTP(1)、DTP(2)のみは基本パッケージ名称コードとして取り扱い、7字又は6字を認める。この際に、TSOP(1)、TSOP(2)では、従来のTSOP(I)、TSOP(II)などを使用しない。
さらに、TSOP(1)、TSOP(2)、DTP(1)、DTP(2)の場合には、パッケージコードの最大桁数が30桁を越える場合は、パッケージ端子数の中ヌケ表示を例のように省略する。
フォーム | 基本パッケージ名称コード | 基本パッケージ名称 |
---|---|---|
A | QFP | クワッドフラットパッケージ |
QFI | クワッドフラットI リードパッケージ | |
QFJ | クワッドフラットJリードパッケージ | |
QFF | クワッドフラットフラットリードパッケージ | |
QFN | クワッドフラットノーリードパッケージ | |
B | SOP | スモールアウトラインパッケージ |
SOI | スモールアウトラインIリードパッケージ | |
SOJ | スモールアウトラインJリードパッケージ | |
SOF | スモールアウトラインフラットリードパッケージ | |
SON | スモールアウトラインノーリードパッケージ | |
DIP | デュアルインラインパッケージ | |
C | SIP | シングルインラインパッケージ |
ZIP | ジグザグインラインパッケージ | |
SVP | 縦形表面実装パッケージ | |
D | PGA | ピングリッドアレイパッケージ |
LGA | ランドグリッドアレイパッケージ | |
BGA | ボールグリッドアレイパッケージ | |
G | DTP | デュアルテープキャリアパッケージ |
QTP | クワッドテープキャリアパッケージ |
(4) パッケージ端子数コード
パッケージ端子数コードは、表4に従い、最大5文字で表示する。なお、端子とはリード、ピン、ランド、バンプ及びボールなど、外部接続方式が異なる電極の総称である。
表4において、中ヌケ表示は100ピン未満に認め、5字指定とする。例えば、28 ピンパッケージで中ヌケ2ピンの場合、28/26と表記する。
コード | コードパッケージ端子数 |
---|---|
8 | 8 |
14 | 14 |
64 | 64 |
144 | 144 |
1000 | 1000 |
28/26 | 28 (中ヌケ2ピン) |
(5) パッケージ呼び寸法コード
パッケージ呼び寸法コードは、例に示すように「パッケージ本体幅(mm)」×「パッケージ本体長さ(mm)」で構成され、最大11 字で表示する。ただし、小数点以下の数値が"x0"、"00"の場合は"0"、"00"を表記しない。
(6) 端子直線間隔コード
端子直線間隔コードは、表6に従い4字で表示する。
インチ(inch)をミリ(mm)で表示している端子直線間隔は、ISO R370 に従い、丸めて表す。
記号 | 端子直線間隔 |
---|---|
2.54 | 2.54mm |
1.78 | 1.778mm |
1.50 | 1.50mm |
1.27 | 1.27mm |
1.25 | 1.25mm |
1.00 | 1.00mm |
0.80 | 0.80mm |
0.75 | 0.75mm |
0.65 | 0.65mm |
0.50 | 0.50mm |
0.40 | 0.40mm |
0.30 | 0.30mm |
2.パッケージコードの表示例
パッケージコード表示例を表7に示す。
パッケージコード |
---|
P-SOP28-10.03×19.05-1.27 |
P-QFP80-14×20-0.80 |
P-TSOP(1)32-10×12.4-1.27 |