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ルネサス、IPライセンスの拡販を開始

~IP単品からサブシステム、周辺IPも含めIPソリューションとして提供開始~

2018年9月20日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)は、このたび、業界の変化に伴うユーザの幅広いニーズに対応するため、半導体の設計情報であるIP(Intellectual Property)の拡販を開始することを発表します。ルネサスは、マイコンやSoC(System on Chip)などに搭載するためのIPを、CPU(中央演算処理ユニット)や、通信用インタフェースIP、タイマIP、メモリIP、アナログIPなど多数保有しています。これらのIPの中でも特に要望が多いIPを中心に、本日より提供を開始します。第一弾として、CPUコア(RX、SHなど)、モータ用タイマIP、USBコア、SRAMなど、40種類以上のIPライセンスを順次提供開始し、今後要望に応じ、拡充してまいります。

 ルネサスは半導体ベンダとして、単体のCPUや周辺IPに加え、IPを接続するバス制御、割込制御のサブシステムなど、豊富なIPソリューションの提供が可能です。これらのIPは、設計から製造まで行っている半導体ベンダならではの、高い信頼性と品質を誇ります。また今回、半導体メーカの知見を活かして、テクニカルサポートも開始します。

 これらにより、例えばAI(Artificial Intelligence、人工知能)用や自動運転車用、ロボット用などのカスタムLSIを開発したいユーザは、競争力のあるIPのみを開発し、その他のIPはルネサスのサブシステムを活用することにより、早期に最新の半導体開発が実現可能です。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて先行開発したいユーザは、ルネサスのIPを使用することにより、ソフトウェアの早期開発、先行評価が可能です。さらに低価格化の進むFPGAを使って、そのまま量産をスタートすることも可能です。一方、過去のソフトウェア資産を活かし続けたいと考えるユーザにとっても、ルネサスのIPを継続して利用できるため、ソフトウェアやボードの開発、検証、評価の工数を削減し、効率的なシステム開発が可能です。

 ルネサスの共通技術開発第一統括部長の近藤 弘郁は次のように述べています。「現在、IP ベンダから多くのIPが販売されていますが、ルネサスは半導体ベンダとして、より多くの半導体IP資産を保有しています。これらのIPをルネサスは、セットメーカなどのお客様だけでなく、1,000社以上あるファブレス半導体企業や、同業メーカ、ファウンドリにも幅広く提供します。この完全にオープンな取り組みにより、世界の技術革新のスピードが劇的に加速すると確信しています。」

 ルネサスはこれまで、特定の大手顧客の要望に応じる場合にのみIPの提供を行ってまいりましたが、今回のIPの拡販開始を契機に、年率10%以上の成長市場であり、2025年には約1兆円市場になると言われているIPライセンス市場に参入し、2025年に100億円以上の売り上げを目指します。また将来的には、保有するIPの提供だけでなく、豊富な経験を活かしたIPのカスタマイズにも対応し、IP市場の創造と拡大を狙います。

 詳しくは、webサイト(http://www.renesas.com/jp/ja/products/ip-products.html)をご覧ください。

以 上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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