DDR4のスピードと密度を向上するため、最新のIDTチップセットに先進機能を統合

2017年5月23日

 IDT® (Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、4RCD0232Kレジスタと4DB0232Kデータバッファのお客様およびエコシステムパートナーへのサンプル提供を開始すると発表しました。このチップセットには、DFE(Decision Feedback Equalization)、専用NVDIMM通信ポート、微細な出力信号リングバック制御など、3200 MT/s対応デバイス用に定義された最新世代のJEDEC標準を組み込んだ新機能が統合されています。さらに新機能と性能の追求に加えて、現在業界で提供されているDDR4チップセットの中ではもっとも消費電力が低くなっています。

 マルチスロットメモリサブシステムのスピードが増大するにつれて、リングバックや クロストークにより信号電圧振幅の品質が劣化するため、信号の論理レベルの認識が困難になります。DFEは、図1のように雑音から元の信号を回復し、さらに強化する技法です。DFEは最近JEDEC標準に組み込まれたばかりですが、IDTは2世代前のデバイスから、この機能をプロプライエタリなパフォーマンス拡張機能としてサポートしてきました。

IDTはDFEの長所を実現するため、ソフトウェアおよびファームウェアを改良して必要なシステムの開発を促進するために主要なエコシステムパートナーやコントローラベンダと数年間にわたって取り組み、最新の仕様改訂への採用に向けて先頭を切って提唱してきました。

new DFE image.png

図1  DFEのシグナルアイへの効果

IDTはまた、NVDIMMの密度とパフォーマンスの向上のための機能一式も組み込みました。チップセットとNVDIMMコントローラの間の新しい通信インタフェースに加え、致命的な電源喪失時に高速で信頼性の高い回復を行う自動ステートマシンは、サーバーやストレージにおけるパフォーマンスの加速と新世代のフォールトトレランスを可能とします。このチップセットは前世代のNVDIMMで使用していた外部コンポーネントの多くを内蔵しており、密度とパフォーマンスが向上するだけでなく、コストも節減できます。このチップセットは、IDTが先日発表したP8800 NVDIMM PMICとシームレスに組み合わされ、バックアップ電源管理や電圧フェイルオーバー、電源シーケンスのためのプログラム制御に対応する包括的なソリューションを提供します。

「私たちは帯域幅と密度の向上を目指して、DRAMとストレージクラスのメモリソリューションの拡張に取り組んできましたが、今回発表したIDTチップセットは、この数年間の努力の結晶です。」と、IDTのメモリインタフェース部門のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャのRami Sethiは述べています。「IDTはお客様やエコシステムパートナーと緊密に協力して、マルチスロットトポロジのスピードのさらなる高速化を目標に、メモリサブシステムにおける高速シリアルレシーバに共通の技術を提供します。」

「マイクロンは現在IDT DDR4 3200レジスタとデータバッファのエンジニアリングサンプルを検証中です。」と、マイクロン社のCompute and networking business unit のマーケティング・バイスプレジデントのMalcolm Humphreyは述べています。「このチップセットにより、コスト効果の高いLRDIMM 3200ソリューションが実現し、NVDIMM設計の高速化の可能性が生まれます。」

IDTの最新のチップセットは、公開されているJEDEC仕様に完全に準拠していることが検証されています。IDTのDDR4ソリューションの詳細については、 www.idt.com/go/DDR4 をご覧ください。
 

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。RF、リアルタイムインターコネクト、オプティカルインターコネクト、ワイヤレス給電、スマートセンサーの分野において、システムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器、車載、産業の用途向けに完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもご覧いただけます。

 IDT、IDTのロゴおよびZMDIは、Integrated Device Technology Inc.の商標または登録商標です。製品やサービスを特定するために使用されるその他のブランド名、製品名、マークは、各所有者の商標または登録商標の場合があります。

《本プレスリリースに関するお問合せ先》
日本アイ・ディー・ティー(IDT)合同会社
〒105-0012 東京都港区芝大門1-9-9 野村不動産芝大門ビル6F
マーケティング コミュニケーションズ 本田 真由美
TEL: 03-6453-3039 FAX: 03-6453-3011 E-mail: [email protected]

この記事をシェアする