TDD帯域42、43で動作するF1358の高い線形性と統合性により、コスト、面積、消費電力を削減可能

2015年8月3日

 IDT®社(Integrated Device Technology, Inc.、本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ:IDTI)は本日、TDD携帯電話基地局の開発者向けに消費電力、ソリューションコスト、基板面積を大幅に削減する新しいRFデバイスを発表しました。3200 MHz~4000 MHzで動作するF1358統合型デジタルプリディストーション(DPD)復調器は、業界最高水準の線型性と統合性を実現し、携帯電話基地局のデジタルプリディストーション・トランスミッタの線形化パスの性能を向上させます。

 統合型のデジタルステップアッテネータ(DSA)と単極双投(SP2T)スイッチを備えたこの最新デバイスが、IDT社の成長するRFポートフォリオに今回追加されました。同シリーズには、400 MHz~1200 MHzで動作するF1320と、1300 MHz~2900 MHzで動作するF1370という、2つの好評な高性能復調器があります。これらのDPD復調器はすべて、IDT社が特許取得済みのZero-Distortion™とGlitch-Free™技術を特徴としており、フットプリントの互換性があります。

 F1358復調器はトランスミッタの隣接チャネル漏洩電力比(ACLR)性能を改善させると同時に、外部のIFアンプ、バラン、スイッチ、DSAが不要になるため、コストを削減できます。従来のソリューションと比較して消費電力を1ワット以上削減し、最高動作温度105℃、インターセプトポイント42 dBmで高い信頼性を実現します。

 「低周波数帯向けの先行製品F1370/F1320と同じく、F1358デジタルプリディストーション復調器は高水準の統合性で、性能における代表的な基準となり、TDD RF開発者向けにコスト、面積、消費電力を削減します」と、IDT社RF部門ゼネラルマネジャーの Chris Stephensは述べています。「3~4 GHzのTDDシステム向けに無線基地局(BTS)トランスミッタを線形化する理想的で柔軟なソリューションです」。

 F1358デジタルプリディストーション復調器は、6×6 mmの36-VFQFPNパッケージで提供しています。

IDT社のRF製品について
 IDT社は、コンパクトなパッケージで卓越した性能を発揮する、高性能かつフル機能を備えた無線周波数(RF)ミキサーおよびゲインコントロール製品を提供しています。RF信号パス製品には、低消費電力かつ低歪のRFから中間周波数(IF)のミキサー、および低ノイズかつ高性能の中間周波数(IF)可変ゲインアンプ(VGA)、低ノイズ高性能デジタルステップアッテネータ(DSA)、高性能低挿入損失RFスイッチなどがあります。これらのデバイスは、携帯電話の4G基地局、広帯域リピータ、分散アンテナ・システム、マイクロ波バックホール機器といった製品に理想的です。

IDT社について

 IDT 社(Integrated Device Technology, Inc.)は、顧客の用途に最適化したシステムレベルのソリューションを開発します。タイミング、シリアル・スイッチ、インタフェース、アナログやシステムに関する専門技術で市場のリーダーシップをとっています。これら技術を利用して、通信、コンピュータ、民生用電子機器の分野で、特定の用途に完全に最適化したミックスド・シグナル半導体のソリューションを提供しています。本社は、米国カリフォルニア州サンノゼ。世界中に設計、製造、販売の拠点があります。IDT社の株式はNASDAQ Global Select Stock Market®市場で取引されています。証券コードは「IDTI」。IDTに関する詳しい情報はwww.idt.comをご覧ください。FacebookLinkedInTwitterYouTubeGoogle+ でもお調べいただけます。

 

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