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インターシル スマートフォンやタブレット向けに 高効率の昇降圧/昇圧+バ イパス・スイッチング・レギュレータ 「ISL911xx」を発表

業界をリードする効率と2倍の過渡応答速度でバッテリ駆動時間を延長

2014年10月6日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、システム電源のほかWi-Fiや3G/4G RFパワーアンプなどの周辺機器に最適な、昇降圧/昇圧スイッチング・レギュレータ「ISL911xx」ファミリの5つの新製品を発表しました。インターシルが独自に開発した4スイッチ昇降圧アーキテクチャは、業界をリードする最大96パーセントの効率を提供するとともに、降圧から昇圧へのスムースな移行を可能にすることでバッテリ駆動時間を延長し、スマートフォン、タブレットなどの単一セル・リチウムイオン(Li-ion)バッテリ電源またはリチウム・ポリマー・バッテリ電源で動作する製品の異常とノイズの発生を防止します。

昇降圧レギュレータ・ファミリ「ISL911xx」は、超小型インダクタやコンデンサとの使用が可能で、基板面積を14mm2未満に抑えることができ、スペースに制約のあるモバイル機器に最適な2Aスイッチング・コンバータ・ソリューションを提供します。先進的なウエハ・レベルCSPパッケージにより、必要な外付け部品は1個のインダクタとその他の少数の部品だけで、全体的なスペースを最小化します。また、スイッチング周波数は2.5MHzで、電源ソリューションのサイズのさらなる低減を可能にします。


新ファミリの昇降圧レギュレータ「ISL91106」と「ISL91107」は、入力範囲が1.8Vから5.5Vと広く、3.6Aスイッチを内蔵しており、競合製品に対し最大2倍の過渡応答速度を実現します。これにより、モバイル機器で、消費電力のスパイクに起因する大きな電流バーストへの対応が可能になり、出力の大幅な撹乱を防止できます。出力は2Aで、すべての負荷条件下で信頼性の高いシステム動作を可能にし、電源の基板スペースの節減と効率の向上を実現します。競合の昇降圧レギュレータと異なり、入力値が出力値に近づくと、自動的にバイパス・モードと昇降圧動作モード間の移行が行われ、出力の撹乱を防止します。これにより、システムの電力効率を最大化します。「ISL91106」は強制バイパス機能を備え、スリープモードや、静止電流がほぼゼロの状態でシステムのオン状態を維持可能な超低消費電力モードを選択できます。

 

一方、高効率昇圧レギュレータの新製品である「ISL91132」、「ISL91133」、「ISL91134」は、クラス最高の真のバイパス機能を備えており、入力電圧が目標出力電圧値を前後するあらゆる単一セル・バッテリ駆動機器に使用できます。その中で、「ISL91132」(>1.8A)と「ISL91133」(>2.3A)は、バッテリからの入力電圧が大幅に変動した際にも、出力電圧を必要なレベルに維持し、システムの重要な機能の動作の継続を可能にします。無負荷時静止電流が低いことから、待機時消費電力を大幅に低減します。それに対し、「ISL91134」(>1.8A)はソフトスタート・ランプ機能と5Vへの昇圧機能を備えており、Class-Dオーディオ・アンプを使用する回路に最適です。3つの新しい昇圧レギュレータは、すべて、選択ピンを介して自動バイパス・モードまたは強制バイパス・モードでの動作が可能です。

 

インターシルのモバイル・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのアンドリュー・カウウェルは「モバイル機器は新世代製品が開発されるごとに、消費電力と設計の複雑さが増加しています。インターシルのパワーマネジメントの技術革新は、こうしたモバイル機器の高機能化に対応しています」と述べ、さらに「新しい『ISL911xx』昇降圧/昇圧スイッチング・レギュレータ・ファミリは、インターシル独自の技術を活用し、高集積、高性能のパワーマネジメント・ソリューションを提供しており、スマートフォンやタブレットのバッテリ駆動時間を大幅に延長します」と語りました。

 

  • 効率が最大96パーセントと極めて高く、基板面積は14mm2未満と超小型
  • 1.8Vから5.5Vの広い入力電圧範囲に対応し、出力電圧は1Vから5.2Vの広い範囲で可変で、3.3Vでの固定も可能
  • スペースに制約のあるモバイル機器に最適な2.15 x 1.51mmの小型WLCSPパッケージ
  • 2.5MHzの高周波動作により、使用部品の小型化が可能
  • 最大2Aの直流出力電流(電源入力電圧=2.8V、出力電圧=3.3V)
  • パルス周波数変調(PFM)リップルと周波数変動の影響を受けやすい機器に使用する場合、強制パルス幅変調(PWM)モードの選択が可能
  • 電圧低下、短絡、サーマル・フォルトに対する包括的な保護機能

 

  • 最大96パーセントの超高効率
  • インピーダンスが27mΩの真のバイパス機能
  • 入力電圧が2.35Vから5.4Vの場合には、出力電圧を3.15Vから5.2Vの範囲で昇圧可能で、複数のバッテリ組成に対応
  • スペースに制約のあるモバイル機器に最適な1.78mm角の小型WLCSPパッケージ
  • 強制または自動バイパスが可能
  • 大きな過渡的システム負荷の発生時にVSEL機能によりシステムの出力を高め、システム効率と安定性の最適化を実現

 

昇降圧スイッチング・レギュレータ「ISL91106」と「ISL91107」は出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価はそれぞれ1.90米ドルです。昇圧+バイパス・レギュレータ「ISL91132」、「ISL91133」、「ISL91134」も出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価はそれぞれ1.80米ドルです。

 

スイッチング・レギュレータ「ISL91106」、「ISL91107」、「ISL91132」、「ISL91133」、「ISL91134」と評価ボードの詳細はhttp://www.intersil.com/isl911xx-buck-boost-regulatorsをご覧ください。

 

※Intersil、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。


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