通信インフラ/産業機器向けにサイズの低減、電力密度と効率の向上を実現
2015年1月20日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、通信、試験・計測、産業機器のFPGA、ASIC、マイクロプロセッサ、DSPなどのポイント・オブ・ロード(POL)電源の設計を簡素化するデュアル3A/シングル6AのDC/DC降圧電源モジュールISL8203Mを発表しました。新製品はサイズが9.0 x 6.5 x 1.83mmとコンパクトで、業界をリードする最大95パーセントの高効率を実現しており、低消費電力を要求するバッテリ駆動を含めた低電圧機器向けに、高性能で使いやすい電源ソリューションを提供します。

 

ISL8203Mは2.85Vから6Vの入力電圧範囲に対応し、PWMコントローラ、同期整流スイッチングMOSFET、インダクタ、受動部品をワンチップ・モジュールとして集積した包括的な電源システムです。可変出力電圧範囲は0.8Vから5Vで、3Aデュアル出力または6Aシングル出力の電源として利用できます。

 

効率の最大化を目的に開発されたISL8203Mは、15℃/Wというクラス最高の放熱特性を実現しており、ヒートシンクおよびファンが不要で、85℃時でも6Aの電流供給が可能です。インターシルの特許取得済み技術と先進的なパッケージング技術を採用しており、高い電力密度と業界最高の放熱特性を実現しています。これにより、広い温度範囲にわたるフル負荷動作を可能にします。また、過熱保護機能、過電流保護機能や電圧低下ロックアウト機能を搭載しており、電源に必要とされる堅牢性と信頼性を実現しています。

 

インターシルのインフラストラクチャ/インダストリアル・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのマーク・ダウニングは「今後のバッテリ駆動機器の市場では、コンパクトなDC/DC変換ソリューションのニーズがますます高まっています」と述べ、さらに、「ISL8203Mアナログ電源モジュールは、妥協なき性能の追求の賜物として、デュアル出力の低消費電力ソリューションを最小の実装面積で実現しており、実装面積と効率の両面からお客様のニーズに対応しています」と語りました。

 

  • 3Aデュアル出力または6Aシングル出力のスイッチング電源
  • 高効率:最大95パーセント
  • 広い入力電圧範囲:2.85V~6V
  • 可変出力電圧範囲:0.8V~5V
  • デジタル・ソフトスタート機能内蔵:1.5ms
  • 外部同期:4MHz
  • 過熱保護、過電流保護、電圧低下ロックアウト機能内蔵

 

ISL8203M電源モジュールは9 x 6.5mmのQFNパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は5.97米ドルです。評価ボード「ISL8203MEVAL2Z」を単価67米ドルで提供しています。

 

ISL8203M電源モジュールの詳細はhttp://www.intersil.com/products/ISL8203Mをご覧ください。

 

また、ISL8203MEVAL2Z評価ボードの詳細は http://www.intersil.com/en/tools/reference-designs/isl8203mevalxz.htmlをご覧ください。

 

インターシルは、1V~80Vの入力電圧範囲と4A~33Aの出力電流範囲をカバーし、広範な用途に対応するアナログ/デジタル電源モジュール・ファミリに、新たにISL8203Mを追加しました。インターシルのアナログ/デジタル電源モジュールの全製品ラインナップについてはhttp://jp.intersil.com/en/products/power-management/power-modules.htmlをご覧ください。

 

※Intersil、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

この記事をシェアする