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インターシル、業界初のワンチップ80Aデジタル電源モジュール「ISL8273M」を発表

先進FPGA/プロセッサ/メモリ向けに最も電力密度の高いPOLソリューションを提供

2015年9月14日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、先進的なFPGA、DSP、ASIC、プロセッサ、メモリ向けにPOL(ポイント・オブ・ロード)電圧変換機能を提供し、すべての部品をワンチップに集積した業界初のPMBus搭載80AデジタルDC/DC電源モジュールISL8273Mを発表しました。ISL8273Mは入力電圧が業界標準の5Vと12Vで、最大80Aの出力電流を提供する包括的な降圧電源モジュールです。最大4個のモジュールの組み合わせが可能なマルチフェーズ電流シェアリング機能は、最小0.6Vの出力電圧で最大320Aの出力を実現します。18 x 23mmの小型モジュールとして提供され、スペースの制約が高まっているデータセンタや無線通信インフラ・システム向けに業界最高の電力密度と性能を提供します。

 

ISL8273Mはクラス最高の効率を提供する特許取得済みのChargeMode™コントロール・アーキテクチャを採用しており、最大94パーセントのピーク効率を可能にするほか、通常動作でも90パーセント超の変換効率を実現します。また、FPGAやDSPのデータ処理時に急激なパワー変動が起こった際、一般的に発生する電流負荷急変に対して、“シングル・クロック・サイクル”の高速過渡応答を実現します。補償回路フリー設計により、外付けディスクリート補償ネットワークを不要にすると同時に、温度、変動、経年劣化などによる出力コンデンサの性能の変化があっても、デバイスの安定的動作を維持します。
 

出力電流80AのISL8273Mは競合するデジタル電源モジュールに対して2倍超の高い出力電流を提供しており、性能面で競合製品を凌駕しています。特許取得済みの高密度アレイ(HDA)パッケージは、漏れインダクタンスの低減と、システム・ボードを通じた放熱を可能にする単層の導電性パッケージ基板により、極めて優れた電気的特性と放熱特性を提供します。ISL8273Mはインターシルの定評ある第4世代デジタル・コントローラ技術をベースとしており、出力電流50AのISL8272Mとピン互換です。今回の新製品はインターシルの6A~50Aデジタル電源モジュール・ファミリに追加された製品で、大電流電源レールへの容易な移行を可能にします。これらのワンチップ電源モジュールは、業界で使われているあらゆるピック&プレース実装機器と互換で、製造工程の完全自動化をサポートします。
 

インターシルのインフラストラクチャ/インダストリアル・パワー・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのマーク・ダウニングは、「先進的なFPGAとプロセッサの場合、基板占有面積が増加すると同時に、入力電圧が低くなる一方で必要な入力電流が高まっています。こうしたPOL電源に対する要求は限界に達しつつあります」と述べ、さらに「出力電流80AのISL8273Mはお客様が必要とする電力密度とともに、優れた放熱/電気的特性、電源の迅速な最適化、リアルタイムのシステム監視/制御機能を提供します」と語りました。
 

ISL8273Mのデジタル制御技術はPMBus準拠インタフェースを通じ、高精度シーケンシング、フル・テレメトリ、システム監視機能を提供します。また、ISL8273Mは出力電圧、ソフトスタート、低電圧、スイッチング周波数、電流シェアリングなどのデフォルト設定に対して、6個の外付け抵抗を使用したピンストラップ・モードでの起動と動作が可能です。これにより設計者は、PMBusやプログラミングを必要とせずに、開発中にモジュールの起動が可能になります。

 

  • 電流シェアリング機能を搭載した出力電流80Aのデジタル・スイッチモード電源で、マルチフェーズ、マルチモジュールとして最大320Aの電源レールをサポート
  • 入力電圧範囲は4.5V~14Vと広く、出力電圧は0.6V~2.5Vの間でプログラム可能
  • すべての変換/動作パラメータに対応したフルシステム構成、テレメトリ、監視機能を可能にするPMBusソリューション
  • 変換効率は最大94パーセント、出力電圧精度は1パーセント
  • シングル・クロック・サイクル過渡応答
  • プログラム可能な出力電圧、ソフトスタート、ソフトストップ、シーケンシング、マージニング機能と低電圧、過電圧、低電流、過電流、低温、過温保護機能
  • 入力電圧、出力電圧、出力電流、温度、デューティ・サイクル、スイッチング周波数、パワーグッド/フォルトを監視
  • 内蔵不揮発性メモリにより、モジュール設定パラメータと故障ログの保存が可能
  • 放熱特性を強化した小型の高密度アレイ(HDA)パッケージにより、熱管理、部品の配置、PCBルーティングを簡素化
     

インターシルのPowerNavigator GUIソフトウェアにより、ISL8273Mのすべてのデバイス・パラメータとテレメトリ機能の設定、検証、監視が可能です。プログラムを書くことなく、デジタル電源回路の特性と機能の容易な変更が可能になります。PowerNavigator GUIのダウンロードとチュートリアル・ビデオについては、http://www.intersil.com/powernavigator をご覧ください。

 

ISL8273Mは放熱特性を強化した18 x 23 x 7.5mmのHDAパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は69米ドルです。製品開発期間を短縮する80Aデジタル・モジュール評価ボード「ISL8273MEVAL1Z」を単価89米ドルで提供しています。

 

ISL8273M DC/DCデジタルPMBusデジタル電源モジュールと評価ボードの詳細はhttp://www.intersil.com/products/isl8273mをご覧ください。

 

※Intersil、PowerNavigator、ChargeMode、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。

 


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