新しい「TW9990」NTSC/PAL/SECAMデコーダ、BOMコスト低減と性能向上を実現
2013年10月24日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、10月23日(米国時間)、外付けオペアンプを不要にする高集積アナログ・ビデオ・デコーダTW9990を発表しました。新製品はプログラム可能なバッテリ・ショートとグラウンド・ショート検出機能により、性能向上を実現します。TW9990ビデオ・デコーダは、車載リアカメラ・ディスプレイなどのカメラ・システムに最適です。


車載リアカメラ・ディスプレイは、安全運転支援システムとして普及しています。Edmundsの市場調査によれば、2012年モデルの車の70パーセントにリアカメラが装備されています。また、有力市場調査会社のiSuppliの報告によると、10台の新車のうち9台がコンソール・スクリーンをオプションとして提供しています。新車にこうした重要な安全支援機能を追加する際に重要になるのが、カメラ・ソリューションのコストとサイズの低減と同時に、ビデオ品質の向上です。

 

TW9990ビデオ・デコーダはNTSC/PAL/SECAMビデオフォーマットのシングルエンド、差動、疑似差動コンポジット・ビデオ入力とSビデオ入力をサポートする低消費電力アナログ・ビデオ・デコーダです。27MHz水晶1個で全アナログ・ビデオ標準のデコードに対応します。コンポジット入力の消費電力は約100mW(代表値)です。パワーダウン・モードにより、消費電力をさらに低減できます。

 

コモンモード・ノイズ低減のため、大多数の車載アナログ・カメラはケーブルに差動ツイスト・ペアを採用しています。従来のアナログ・ビデオ・デコーダはシングルエンド入力しかサポートしていないため、車載システム設計の際には、差動信号をシングルエンド信号に変換するために、デコーダの前段にビデオ・オペアンプを配置する必要がありました。TW9990ビデオ・デコーダは差動コンポジット・ビデオ信号を直接サポートし、プログラム可能なバッテリ・ショートとグラウンド・ショート検出機能を内蔵していることから、外付けオペアンプと関連コストを不要にします。OEM企業は差動信号入力のサポートのため、こうした機能を強く要求しています。

 

  • Y/C分離用NTSC/PAL 4Hアダプティブ・コム・フィルタ
  • 2個の10ビットADCとアナログ・クランプ回路
  • Yチャネルに対する完全にプログラム可能な静的ゲインまたは自動ゲイン制御
  • 内蔵アナログ・アンチエイリアス・フィルタ
  • ピーキングとCTIによるイメージ・エンハンス
  • 非標準信号と微弱信号処理のための先進的な同期処理と同期検出機能
  • バッテリ・ショートとグラウンド・ショート検出機能
  • ハンダの目視検査を可能にするウェッタブル・フランクQFNパッケージで提供
  • AEC-Q100 Grade 2準拠
     

TW9990ビデオ・デコーダは小型の32ピン5 x 5mm WFQFNバルク・トレー・パッケージで提供され、1,000個一括購入時の単価は2.60米ドルです。テープ&リール・パッケージの1,000個一括購入時の単価は2.65米ドルです。使いやすさに優れた評価ボード「TW9990-NA1-GR-EVAL」を599ドルで提供しています。詳細はhttp://www.intersil.com/jp/products/audiovideo/video-decoders-encoders/video-decoders/TW9990.htmlをご覧ください。

 

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