消費電力はわずか1.5mW(25°C時)で、 低線量率照射時の精度は+/-1.7°C、変動は-1°C
2013年11月7日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、11月6日(米国時間)、全被曝レベル、時間、温度範囲にわたって高精度を提供する耐放射線特性製品の低消費電力、電流出力温度センサを発表しました。新製品のISL71590SEH温度センサは、衛星などの宇宙機器の遠隔温度検出に最適です。


最も先進的な次世代衛星システムの開発の際には、高額な放射線ロット受け入れテストやスポット遮蔽が不要で、衛星の全ミッション期間で高い精度を維持する温度センサが必要です。ISL71590SEHは全温度範囲にわたって+/-1.7°Cの精度を提供し、低線量率照射時の変動は最大で-1°Cです。これにより、システムの大部分のテレメトリ・データと校正精度をサポートする衛星温度検出機能を実現します。-55°Cから+125°Cまでの全軍用温度範囲で、50krad(Si)の低線量率と300krad(Si)の高線量率での照射時に、精度と信頼性の高い温度検出機能と直線性を提供します。

 

ISL71590SEHは高インピーダンス電流出力を採用しており、長い配線上での電圧低下に対する強い耐性を持っています。入力ピンの電圧範囲は4Vから33Vで、1μA/K (すなわち1μA/°C)のスケール係数で温度検出が可能な電流源として動作します。また、追加回路を必要とせずに全温度範囲で動作し、精度は±1.7°Cです。

 

さらに、消費電力が25°C時に5V電源で1.5mWと低く、電力面でのメリットも提供します。これにより、衛星の各種シグナルチェーンのほか、温度補償ネットワーク、流量分析、温度に則したバイアシングなどの用途で使用できます。

 

  • 業界をリードする優れた高線量率/低線量率性能
  • 高い温度精度と長期的安定性により、高精度計測を保証(+125°C時に1,000 時間にわたって±0.25°C)
  • 高い出力インピーダンス(>10MΩ)により、電源電圧の変動に対応
  • 重イオン照射時を除き、40Vの順方向電圧と40Vの逆方向電圧に対応(86MeV·cm2/mg の重イオン照射時に37V)
     

ISL71590SEH温度センサは、システム筐体または回路基板への実装が容易な2端子絶縁型フラットパック・パッケージで提供され、1,000個一括購入時の単価は324.55米ドルからです。評価ボード「ISL71590SEHEV1Z」を単価232.45米ドルで提供しています。詳細はhttp://www.intersil.com/jp/products/space-and-harsh-environment/rad-hard-analog/rh-temperature-sensors/ISL71590SEH.htmlをご覧ください。

 

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