革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、3Aハイサイド/ローサイド・ドライバ内蔵の新しい55V同期整流型降圧コントローラISL78268を発表しました。ISL78268は汎用性の極めて高い、高耐圧降圧コントローラです。変換効率が非常に高いほか、5A未満から25A強の幅広い負荷電流に対応しており、12V、24V、48Vの大電流車載/産業機器に最適です。
高負荷アプリケーションの設計課題の一つが、変換効率とサイズ、ノイズの最適バランスの実現です。部品選択、スイッチング周波数、出力リップルがトレードオフ関係にあるため、カスタム仕様で電力段を負荷に対応させる必要性が発生します。ISL78268は高い設計自由度を提供しており、最適バランス実現のための工数を軽減できます。
ISL78268は、一次側高電圧レール(代表値:12V、24V、48V)から二次側低電圧レール(代表値:3.3V、5.0V、12V)への変換が容易です。ピーク電流モード制御同期整流型PWMコントローラのほか、アダプティブ・デッドタイム制御機能内蔵のハイサイド/ローサイドFETドライバを集積しています。55V入力時の精度は車載機器に最適なレベルに設定されているほか、12Vロード・ダンプ仕様や、欧州のOEMの間で採用が進んでいる新しい48V電源システムにも対応しています。内蔵の3Aドライバは、低電力FETや、並列接続の高電力FETの迅速なスイッチングを可能にし、デッドタイムの最小化、スイッチング損失の低減、効率の向上、発熱の低減に寄与します。こうした特長により、1個の降圧コントローラで幅広い負荷要件への対応が可能になり、設計の簡素化と製品開発期間の短縮が実現します。
インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当バイス・プレジデントのフィリップ・チェズレイは、「ISL78268は従来のソリューションに比べ、非常に高い電力変換効率と性能向上を実現しています」と述べ、さらに、「さまざまな機能のユニークな組み合わせにより、広範な高電圧機器での使用やリユースを可能にする、非常に汎用性の高いソリューションを提供します」と語りました。
- 5Aから25Aの負荷電流に対応
- 55V入力時に高い精度(絶対最大値:60V)
- 3A FETドライバと、サイクル・バイ・サイクル・ピーク電流モード制限PWMコントローラを内蔵
- 平均電流制限機能により、バッテリ電源機器でバッテリ駆動時間を延長するほか、スーパーキャパシタ電源機器でインダクタ電流暴走を回避
- アダプティブ・デッドタイム制御機能によりオーバラップ電流を防止し、各種サイズのパワーFETでボディ・ダイオード導電損失を最小化
- 軽負荷アプリケーションでダイオード・エミュレーションとバースト・モードの選択が可能
- 50kHzから1.1MHz の範囲でスイッチング周波数が可変
- 3μAの低シャットダウン電流
- AEC-Q100規格準拠
ISL78268降圧コントローラは4 x 4mmの24ピンQFNパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は2.45米ドルからです。評価キット「ISL78268EVAL1Z」を単価83.33米ドルで提供しています。
ISL78268降圧コントローラの詳細はhttp://jp-go.intersil.com/buck-controller.htmlをご覧ください。
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