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インターシル、次世代SoCをサポートするMIPI-CSI2出力インタフェース内蔵車載用ビデオ・デコーダを発表

高集積の「TW9992」、車載リアカメラからのシングルエンド、差動CVBS入力に対応

2015年6月1日

革新的なパワーマネジメントと高精度アナログ・ソリューションのプロバイダとして世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、最新のSoCプロセッサとの互換性を提供するMIPI-CSI2出力インタフェース内蔵のTW9992アナログ・ビデオ・デコーダを発表しました。TW9992のMIPI-CSI2インタフェースはSoCとのインタフェースが容易で、設計を簡素化するとともに、システムのEMIを低減します。TW9992はインターシルの車載用ビデオ・デコーダ製品ファミリの最新製品で、車載用リアカメラからのシングルエンド入力と差動入力のコンポジット・ビデオ入力に対応します。

TW9992は内蔵診断回路と優れたビデオ品質により、車載ビデオ・システムの最大の課題を解決しています。例えば、自動コントラスト調整(ACA)イメージ・エンハンス機能は、急激に変化する照明条件に対応した調整を行うことで、リアカメラの主要な課題の1つを解消します。ACAは画像の輝度やコントラストの自動的な増減が可能で、視認性と安全性を向上します。

 

また、車載リアカメラは一般的に差動ツイスト・ペア・ケーブルを採用しているため、ビデオ・デコーダの前段にオペアンプを配置し、差動信号をシングルエンド信号に変換する必要があります。TW9992は直接差動CVBS入力に対応しており、外付けオペアンプを不要にし、システムコストと基板スペースの低減を実現します。各差動入力チャネルにバッテリ・ショートとグランド・ショート検出機能を内蔵し、ビデオ性能と車載システムの信頼性をさらに向上しています。

 

インターシルのプレシジョン・プロダクツ担当シニア・バイス・プレジデントのフィリップ・チェスレイは「インターシルのビデオ・デコーダ製品ファミリに新たに加わったTW9992により、お客様は将来性を考えた次世代SoC採用への対応が可能になります」と述べ、さらに「TW9992は画質の向上と消費電力の低減とともに、先進的機能の採用により、設計の信頼性向上と簡素化を可能にし、リアカメラに最適なクラス最高のソリューションを提供します」と語りました。

 

  • 4Hアダプティブ・コム・フィルタ付き10ビットADC内蔵NTSC/PALアナログ・ビデオ・デコーダ
  • MIPI-CSI2出力インタフェース
  • ソフトウェア選択可能なアナログ入力制御により、シングルエンドまたは差動CVBSとの組み合わせが可能
  • 先進的イメージ・エンハンス機能: コントラストの自動調整と、色相、輝度、彩度、コントラスト、シャープネスのプログラミングが可能
  • 出力ロジック対応範囲: 1.8V~3.3V
  • 低消費電力: 100mW(代表値)
  • バッテリ・ショート/グランド・ショート検出テスト機能を内蔵
  • AEC-Q100準拠

 

車載グレードのTW9992アナログ・ビデオ・デコーダは32ピンのウェッタブル・フランクQFNパッケージで出荷が開始されており、1,000個一括購入時の単価は3米ドルです。TW9992と評価ボードの詳細はhttp://www.intersil.com/products/tw9992 をご覧ください。

 

※Intersil、IntersilロゴはIntersil Corporationの商標または登録商標です。そのほかのブランド名、製品名、マークなどは、それぞれの権利所有者が製品やサービスを表記するために使用している商標または登録商標の場合があります。


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