高性能アナログ/ミクストシグナル、パワーマネジメントIC の開発と製造で世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、7月9日(米国時間)、出力電流が最大1.5Aの耐放射線特性単一出力LDOであるISL75052SEH を発表しました。
航空宇宙/衛星機器の電源回路向けに開発された新製品のISL75052SEHは、シングル・イベント・トランジェント(SET)耐性を備えた業界唯一のSMD認証済みLDOです。高線量率照射(High Dose Rate)で100krad (Si)と、低線量率照射(Low Dose Rate)で50krad (Si)のウエハ・レベルのテスト済みで、高線量率と低線量率に対する耐性を備えています。ISL75052SEH の動作入力電圧範囲は4.0Vから13.2V(絶対最大インビーム:14.7V)で、出力電圧範囲は0.6Vから12.7Vです。出力電圧は外付け抵抗分圧回路の設定により、調整可能です。ドロップアウト電圧性能の代表値は1.5A時に225mVで、効率を最大化します。
全温度範囲と放射線範囲にわたる超低ドロップアウト性能により、入出力間のドロップアウト電圧を最小限に抑えることができ、消費電力を大幅に低減します。入力電圧範囲は4Vから13.2Vと広く、12V、5V、さらにその間広い入力電圧範囲で部品を動作させることが可能です。全放射線範囲と軍用温度範囲にわたって+/- 2パーセントの出力電圧精度を確保しており、AC/DCアプリケーションの全変動条件下で、ポイント・オブ・ロード(POL)入力精度を向上します。業界最高の160uAの最大シャットダウン電流により、冗長構成で使用する際にバッテリ駆動時間を延長します。また、起動設定を容易にするPowerGood出力ピンを備えています。
- シングル・イベント・トランジェント(SET)テストで、86MeVcm2/mg の重イオン線型エネルギー付与(LET)時に、対策のためのフィルタやダイオードの追加が不要で、基板スペースとシステム・コストを低減
- ウエハ・レベルの耐放射線特性保証によりアップスクリーニングが不要で、製品の信頼性を向上
- 業界の主要ソリューションに対してピンのドロップインが可能
ISL75052SEHは18ピンのセラミック・フラット・パッケージで提供され、プロトタイプ品の1,000個受注時の単価は261.99米ドルからです。詳細については、http://www.intersil.com/jp/products/space-and-harsh-environment/rad-hard-power/rh-linear-regulation/ISL75052SEH.html をご覧ください。
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