「ISL70444SEH」、業界で普及しているオペアンプの大部分とフットプリント互換で、 評価と認定に必要な時間を最小化
2013年7月9日

高性能アナログ/ミクストシグナル、パワーマネジメントIC の開発と製造で世界をリードするインターシル(本社:米国カリフォルニア州ミルピタス、NASDAQ:ISIL)は、7月8日(米国時間)、業界最高の耐放射線特性と電気的特性を備え、低消費電力と低オフセット電圧を提供するレールツーレール入出力19MHzオペアンプのISL70444SEHを発表しました。新製品のISL70444SEH は航空宇宙、衛星、データ・アクイジション・アプリケーションに要求される高精度、低消費電力、耐放射線特性を提供します。

 

ISL70444SEHは低い温度ドリフトと優れた出力ノイズ特性により、システムの入力信号の効果的な処理を可能にします。コモンモード入力電圧範囲を電源レールまで広げることにより、入出力フルスイングを実現します。電源電圧範囲は片電源3Vから40V、あるいは両電源+/-1.5Vから+/-18Vで動作します。

 

ISL70444SEHは、誘電体絶縁回路を使用したインターシルの先進的なPR40プロセスを採用しており、シングル・イベント・ラッチアップ・フリー(SEL)特性を実現します。MIL-STD-883の規格基準に基づく総線量レベルは、高線量率照射(High Dose Rate)で300krad(Si)、低線量率照射(Low Dose Rate)で50krad(Si)です。ISL70444SEHは、高線量率と低線量率両方のウエハ・レベルでのテストを行っています。また、卓越したシングル・イベント効果(SEE)特性も備えています。シングル・イベント・トランジェント(SET)テストで、最大86MeVcm2/mgの重イオン線型エネルギー付与(LET)時に、アンプ出力上での出力パルスが5マイクロ秒未満であることが実証されています。これにより、設計分析と出力フィルタリングを最小限に抑えることができます。シングル・イベント・バーンアウト(SEB)レベルは、42V、86MeVcm2/mg時のインターシルのPR40 プロセスの絶対最大定格に適合しており、大多数の宇宙環境に対応可能な衛星システムなどのディレーティングの信頼性を向上します。

 

ISL70444SEHは、宇宙産業で普及しているオペアンプの大部分とフットプリント互換の密封フラットパック・パッケージ/ピン配列で提供され、評価と認定に必要な時間を最小化します。

 

  • 広いダイナミック・レンジを持つ4チャネル・モノシック低消費電力オペアンプ
  • スルーレート・モードの強化により、40V電源でのフルスイング時のスルーレートを100V/us高め、大信号に対する反応とトラッキングを迅速化
  • 卓越したSET特性により、フィルタリングと設計分析を最小化
     

ISL70444SEHは14ピンの密封セラミック・フラット・パッケージで提供され、-55℃から+125℃の温度範囲で動作します。プロトタイプ品の1,000個受注時の単価は201.98米ドルからです。詳細については、http://www.intersil.com/jp/products/space-and-harsh-environment/rad-hard-analog/rh-op-amps/ISL70444SEH.html をご覧ください。

 

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