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ルネサス エレクトロニクス株式会社による株式会社村田製作所に対するパワーアンプ事業の譲渡に関する基本合意について

2011年7月29日

 株式会社村田製作所(以下:村田製作所)とルネサス エレクトロニクス株式会社(以下:ルネサス)は、本日、村田製作所がルネサスのパワーアンプ事業および株式会社ルネサス東日本セミコンダクタ(ルネサスの100%子会社 以下:東セミ)の長野デバイス本部(長野県小諸市)の事業を譲り受けることで基本合意(以下:本件事業譲渡)いたしました。本日の合意に基づき、両社は本件事業譲渡に関する最終契約書の締結を経て、平成24年1月1日を目途に譲渡を完了する予定です。 譲渡の方法等の詳細は現在協議中であり、確定次第お知らせいたします。

1. 本件事業譲渡の背景と目的

 パワーアンプ製品の主要用途先である携帯電話市場において、スマートフォンの需要拡大や、新興国向け低価格モデルの拡大を背景に、基本的な携帯電話の通信機能構成部品のモジュール化、プラットフォーム化が進展しています。特に、通信機能におけるパワーアンプ製品と、フィルタ、スイッチ等の高周波部品の複合化の要求が増加しています。

 このように事業環境が変化する中、村田製作所は携帯電話端末向けFEM(フロントエンドモジュール)で世界トップレベルのシェアを保持していますが、パワーアンプを含めたアナログフロントエンドの複合化を進め、事業拡大するためパワーアンプ技術の強化を検討してきました。

 また、これまでルネサスのパワーアンプ事業は主としてパワーアンプ単品モジュールで端末メーカへ供給を行ってまいりましたが、更なる事業強化のためにはFEM部を含めた複合化への対応を早急に検討、実施する必要がありました。

 こういった背景の下、これまで両社は通信機器用部品の相互供給関係を強化して協業を進める等の可能性について検討してきましたが、本日、村田製作所がルネサスのパワーアンプ事業およびパワーアンプの製造を手掛ける東セミ長野デバイス本部の事業を譲り受け、通信モジュール事業を進めることで基本合意いたしました。

 村田製作所は今後、世界トップレベルのFEMと実績のあるパワーアンプ製品の複合技術で更なる事業拡大を図っていきます。

2. 譲渡事業の概要

 ルネサスのパワーアンプ事業および東セミ長野デバイス本部の事業(受託生産事業含む)

3. 今後の日程

平成23年10月末 :
当事会社間の本件事業譲渡に関する最終契約締結(予定)
平成24年1月1日 :
事業譲渡期日(予定)

4. 当事会社の概要

(1)商号 株式会社村田製作所 ルネサス エレクトロニクス株式会社
(2)事業内容号 電子部品ならびにその関連製品の開発および製造販売 各種半導体に関する研究、開発、設計、製造、販売およびサービス
(3)設立年月日 昭和25年12月23日 平成14年11月1日
(4)本店所在地 京都府長岡京市東神足1-10-1 神奈川県川崎市中原区下沼部1753
(5)代表者の役職・氏名 代表取締役社長 村田恒夫 代表取締役社長 赤尾 泰
(6)資本金 69,377百万円(平成23年3月末) 153,255百万円(平成23年3月末)
(7)純資産 821,144百万円
(連結、平成23年3月末)
291,058百万円
(連結、平成23年3月末)
(8)総資産 988,508百万円
(連結、平成23年3月末)
1,145,048百万円
(連結、平成23年3月末)
(9)大株主及び持株比率 JPモルガンチェースバンク 6.0%
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 5.5%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 4.2%
日本生命保険相互会社 4.1%
株式会社日立製作所 30.62%
三菱電機株式会社 25.05%
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 18.75%
日本電気株式会社 16.71%
(10)当事会社間の関係等 資本関係 該当事項はありません。
人的関係 該当事項はありません。
取引関係 村田製作所はルネサスに一部受動部品の供給を行っております。
また、ルネサスも村田製作所に一部半導体製品の供給を行っております。
関連当事者への該当状況 該当事項はありません。

5. 今後の見通し

 本件事業譲渡により、両社の連結業績に与える影響につきましては現時点では未定であり、確定次第お知らせいたします。

以 上


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

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