ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:柴田 英利、以下、ルネサス)は、本日、取締役会での決議を受けて、下記の通りシンジケートローン契約および株式会社国際協力銀行とのローン契約(以下、JBICローン契約)を締結しましたのでお知らせします。
記
1.契約締結の背景
ルネサスは、約48億ユーロ(1ユーロ130円換算で約6,240億円)を対価として、Dialog Semiconductor Plcの買収を2021年8月31日に完了しました(注1、以下、本件買収)。ルネサスは、本件買収の資金調達として、ローン契約(Facilities Agreement)を締結していましたが(注2)、一方で、新株式発行と売出しにより約2,226億円の手取金を確保しました(注3)。その結果、当該手取金と手許現預金に加え、同ローン契約に基づく総額2,700億円の借入れ(注4、以下、既存借入れ)を実行し、本件買収に必要な資金全額を調達しました。
今般、既存借入れについて、中長期性の資金に借換えることを目的として、シンジケートローン契約とJBICローン契約を締結しました。これにより、本件買収に伴う一連の資金調達および中長期資金への借換えは完了となります。
また、シンジケートローン契約において、ルネサスは、ESG評価型ローンとして、株式会社三菱UFJ銀行の「ESG経営支援ローン」、また株式会社みずほ銀行の「Mizuho Eco Finance」の融資を受けます。これは、両行が、融資先企業のESGの取り組みについて、それぞれ規定する一定の評価基準を満たす場合に融資提供するものです。ルネサスは、このたびカーボンニュートラルの実現に向けた対応など、環境面をはじめとしたESGの取り組みについて評価いただき、両行から最高評価(注5)を獲得しました。
2.契約の概要
シンジケートローン契約 | JBICローン契約 | |
借入形態 | タームローン | |
借入総額(注6) | 960億円 | 1,440億円 |
契約締結日 | 2021年12月23日 | |
借入日 | 2021年12月30日 | |
最終返済日 | 2026年12月末日 | |
参加金融機関 | 株式会社三菱UFJ銀行、株式会社みずほ銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社りそな銀行、株式会社あおぞら銀行、信金中央金庫、農林中央金庫、バンク・オブ・アメリカ・エヌ・エイ東京支店 | 株式会社国際協力銀行 |
3.今後の見通し
本件が2021年12月期の業績に与える影響は軽微です。
(注 1) 2021年8月31日公表「ルネサスがDialog社の買収を完了」
(注 2) 2021年2月8日公表「Dialog社買収に係るFacilities Agreement締結に関するお知らせ」
2021年6月30日公表「Dialog社買収に係るFacilities Agreementの修正契約締結に関するお知らせ」
(注 3) 2021年6月23日公表「第三者割当増資における発行新株式数の確定に関するお知らせ」
(注 4) 2021年8月31日公表「Dialog社買収に係るFacilities Agreementに基づく借入れの実行に関するお知らせ」
(注 5) 株式会社三菱UFJ銀行:Sランク(全5段階)、株式会社みずほ銀行:AAランク(全5段階)
(注 6) 既存借入れの2,700億円の内、既に弁済済みの300億円を除き、本契約の総額は2,400億円となります。
以 上