~3年間の産学連携に関する基本合意書を締結し、インド国内の半導体技術の発展を支援、またインド半導体産業におけるルネサスのプレゼンスを拡大~
左から:ルネサスのCountry Head of India Malini NarayanamoorthiとIITH学長のProf. B.S. Murty
ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下ルネサス)とインド工科大学ハイデラバード校(以下IITH)は、VLSI(Very Large-Scale Integrated Circuits)および組込み半導体システム分野における3年間の産学連携に関する基本合意書を締結しました。本基本合意書は、IITHの教員との研究開発や学術的な交流に重点を置き、インド半導体産業において技術革新をもたらし、インド政府が掲げる施策「Make in India」の発展に資することを目的としています。本年6月3日に、本基本合意書の調印式が、インド・テランガーナ州にあるIITHにおいて、ルネサスのCountry Head of India兼 アナログ&コネクティビティプロダクトグループ エンジニアリング担当シニアディレクターであるMalini Narayanamoorthiと、IITH学長のProf. B.S. Murtyの間で執り行われました。
本基本合意書の締結により、IITHは、「自立したインド」実現に向け、インド半導体産業の成長に貢献する人材の育成が可能となり、一方ルネサスは、インド国内トップクラスの教育機関との連携を通じて、インドにて優秀な従業員を増やし、インドの莫大な市場機会を捉えていきます。具体的には、今年度よりルネサスは、大学の授業カリキュラムの開発、ルネサスの開発ボードを使用した実践的体験学習、研究室での実習やPoC(Proof of Concept: 概念実証)プロジェクト推進を目的としたさまざまなアウトリーチプログラムの支援を開始します。さらにIITHの工学部生向けには、ルネサスでの6カ月間のインターンシップ応募機会に加え、ルネサスでの正規雇用を目指す機会を提供していきます。
ルネサスの執行役員兼CHROのJulie Popeは、次のように述べています。
「インドは、ルネサスにとって非常に重要な市場であり、そのダイナミックなイノベーション環境と高い成長機会に大きく期待しています。インド半導体産業発展の礎となることを目指すIITHと提携できることを大変嬉しく思います。ルネサスは、インドの半導体エコシステムを強化し、インドだけでなく世界に半導体コンテンツを提供するという、インドが掲げる“Make in India”戦略を支援していきます。」
IITH学長であるProf. B.S. Murtyは、次のように述べています。
「半導体産業の将来の発展に向け、インドの重要性を認識する中、ルネサスとの産学連携は、本校の学生に、最先端技術を活用した半導体製品に実際に触れ、ルネサスのエンジニアから直接学ぶ機会をもたらします。IITHは、インド全土の電子システム設計・製造(ESDM)分野の人材育成のために、先駆的な取り組みを行っています。今回の相乗的な協力関係は、この取り組みを後押しするものです。さらにIITHには、次世代のエレクトロニクス製品をルネサスと共同開発できる、複数学科の専門的な教授陣が揃っているため、研究開発の進展につながります。また、世界有数の半導体企業で働く機会を得られることは、本校の学生にとって非常に大きな意味を持ちます。」
ルネサス エレクトロニクスについて
ルネサスは、世界トップクラスのシェアを有するマイコンサプライヤとして、組み込みプロセッサを中心に、アナログ&パワー、コネクティビティなどの各種半導体を、自動車、産業、インフラ、IoT分野に提供しています。また、私たちの製品を最適に組み合わせたウィニング・コンビネーション・ソリューションを提案することにより、早期開発にも貢献しています。あらゆるモノとモノをつなぎ、エンドポイントのインテリジェント化を推進するなど、ルネサスは人々の暮らしを楽(ラク)にする技術で、持続可能な未来をつくることを目指してまいります。詳細は、www.renesas.comをご覧ください。SNSのフォローはこちらからLinkedIn, Facebook, X, YouTube。
インド工科大学ハイデラバード校について
インド工科大学ハイデラバード校(IITH)は、2008年にインド政府によって設立された8つのインド工科大学のひとつです。設立から15年という短期間で、同校は国内トップクラスの教育機関となり、世界的な評価を受けています。300人以上の専任教員、4,700人以上の学生(うち60%がPG+博士課程)から成り立ち、18学部と1つの学際プログラムセンター、500以上の最新研究施設、5つの研究・起業センターを備えています。研究にも力を入れており、約110億ルピー(2023-24年度は2億5000万ルピー)の研究資金が認可されています。さらにIITHは、160,000以上の引用を伴う10,500以上の研究発表、275以上の公開特許、3,700以上のスポンサー/コンサルタント・プロジェクト、500以上の進行中のプロジェクト、そして1,100以上の雇用と約150億ルピーの収益を生み出した190以上の新興企業も有しています。最新情報はInstagram、LinkedIn、Twitter、Facebook、Koo、YouTubeをフォローしてご確認ください。詳細は https://www.iith.ac.in/ をご覧ください。
以 上