~台湾に次いで中国・上海に海外資材調達部門を設置~
2011年1月20日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)はこのたび、事業のグローバル化に対応した資材調達のグローバル化を加速させるため、海外調達部門を当社の中国の販売子会社「瑞薩電子(上海)有限公司(注)」内に新設することを決定いたしました。新組織は台湾に次ぐ2拠点目の海外調達部門として、2011年4月1日より業務を開始いたします。

 現在中国では、世界の大手ファウンドリや組み立て受託会社(サブコン)を中心に半導体各社が自社の生産拠点やアウトソーシングビジネスを拡大させており、これに呼応して中国をはじめ海外の材料・部品メーカーが現地での生産能力を増強しております。このため中国は、今後数年で調達市場としても急速に拡大することが見込まれています。

 このような調達環境の変化に対応するため、ルネサスは中国に調達拠点を設置することにより、今後生産能力を増強する海外生産会社に対する資材調達のサポート強化や、安価な資材調達拡大による原価低減を推進してまいります。

 またルネサスは、日系メーカーに対しても海外の調達拠点から外貨建てで発注するという、日本もグローバル市場の一地域と捉えるオペレーションを行うことにより、海外売上増加に伴う為替リスクヘッジも図る計画です。

 当社の海外資材調達規模は、2012年度は2010年度の1.5倍以上に拡大することが見込まれております。今回の体制強化により、当社は海外調達比率を2010年度18%から2012年度に30%へ引き上げる計画です。

 ルネサスは、2010年度に50%と見込まれる海外売上比率を2012年度に60%へ拡大することを目標に掲げております。なかでも世界の電子機器の生産拠点および消費地として成長を続ける中国市場へ注力するために、マーケティングから設計、販売、生産まで、タイムリーに意思決定ができる体制を中国の販売子会社(瑞薩電子(中国)有限公司)内に発足するなどの強化を図っております。

 今般、資材調達活動においても、日系メーカーから非日系メーカー中心へシフトするべく、新たに中国・上海に調達拠点を設置し、台湾の調達拠点との連携によりアジア全域からの調達の拡大を図ります。

新設する中国・上海の資材調達部門の概要

名称:
瑞薩電子(上海)有限公司 国際採購室
Renesas Electronics(Shanghai)Co., Ltd
International Procurement Department
所在地:
Unit 204,205, AZIA Center, No.1233 Lujiazui Ring Rd.,
Pudong District, Shanghai 200120, China
営業開始日:
2011年4月1日
調達品目:
前工程委託、後工程委託、半導体材料 他

注:中国においては、瑞薩電子は瑞萨电子が正式表記です。

以 上


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