ルネサス エレクトロニクス株式会社（代表取締役社長：赤尾 泰、以下ルネサス）のUSB3.0対応ホスト・コントローラLSI「μPD720200A」はこのたび、USB関連の仕様策定団体であるUSBインプリメンターズ・フォーラムから、USB3.0規格に準拠していることを保証する認証を取得いたしました。
同時にASIC（Application Specific Integrated Circuit：特定用途向け半導体）に搭載され、USB通信の機能を付加するルネサスのIP（Intellectual Property）コア「NBU3DEVG1」も同認証を取得いたしました。
このたび新たに認証を取得したμPD720200Aは、USB周辺機器を接続していない状態の消費電力を従来品「μPD720200」と比べて85％削減し、50ミリワット（mW）に抑えていることが最大の特長で、本年7月にサンプル出荷を開始して以来、わずか2ヶ月で認証を取得いたしました。またこれら2製品はホスト・コントローラLSIとして現在（注）世界で唯一の認証取得品です。さらに今回、同時に認証を取得したIPコアを採用することにより、周辺機器を開発するセットメーカーは、USB3.0の通信機能を備えた独自製品を短期間で開発できるようになります。
USBは、パソコンやプリンタ、マウスなどの周辺機器などを接続するインタフェース規格です。従来の10倍以上となる5ギガビット／秒（Gbps）のデータ転送速度を有するUSB3.0は、映像コンテンツのデータ量の増大や記録メディアの大容量化を背景として高まってきたデータ転送の高速化というニーズに応えるべく登場しました。
ルネサスは1996年よりUSBインプリメンターズ・フォーラムにおいて、規格策定、技術開発などの積極的な活動を展開しております。なかでも2009年5月に世界で初めてUSB3.0対応のホスト・コントローラLSIであるμPD720200を製品化し、4カ月後の同年9月には認証を取得するとともに量産体制を確立するなど、USB製品の普及活動に積極的に取り組んでまいりました。
ルネサスはUSB機能を搭載した電子機器の普及に向けて、今後も積極的な製品開発および拡販活動を推進してまいります。
以 上
（注）2010年9月13日時点。
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