ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:赤尾 泰、以下ルネサス)はこのたび、パワーデバイス事業強化のための施策を策定致しました。
パワーデバイス事業は、当社3事業の一つであるアナログ&パワーデバイス事業本部の約1/4の売上げを占める注力事業です。このたび、(1)低圧から高圧製品までのラインアップ強化により、2012年度までに約1,000の新製品を開発し、(2)中国での販売体制強化により、2012年度の中国売上を2010年度の1.5倍に増加。さらに、(3)8インチウェハの生産能力を2012年度には2010年度の2倍に増強する予定です。これらにより、パワーデバイス事業部の2012年度売上を2010年度の1.2倍(2009年度の1.6倍)に高めると共に、その後も年平均2桁の売上成長を続け、パワーデバイスでの世界トップグループ入りを目指します。
詳細は以下の通りです。
1. 低圧から高圧製品までのラインアップ強化
統合により可能となった低圧から高圧製品までの幅広いラインアップを強化し、低圧の低圧パワーMOSFETおよびベーシックIPD(Intelligent Power Device)、高圧の高圧パワーMOSFET、IGBTおよびトライアックにおいて2012年度までに合計約1,000の新製品を開発します。
そして、低圧パワーMOSFETでの世界トップシェアを維持、拡大すると共に、高圧製品にも当社の高いプロセス技術と実装技術を活用した製品の投入により、売上拡大を図ります。
2. 中国での販売体制強化
グローバルの販売体制強化として、中国での分野別マーケティング体制を構築し、活動を開始しました。家電分野、自動車分野、産業分野、電池分野の4つの拡販チームを設け、本社・中国での企画・開発部門と連携し、中国向け製品の開発を行います。そして中国マーケティング人員を本年より倍増させ、市場ニーズにあった中国向け製品のタイムリーな投入を図ります。
これにより、2012年度の中国売上を2010年度の1.5倍に増加していきます。
3. 生産能力を増強
前工程においては、8インチウェハの生産能力を2012年度には2010年度の2倍に増強すると共に、後工程では、マレーシアにある当社2工場の生産能力増加に加え、中国サブコンの活用による海外生産の拡大を図ります。
ルネサスでは、パワーデバイスの市場成長を上回る売上拡大と共に、パワーデバイスによる機器やシステムの低消費電力化を推進し、エコ社会の実現に貢献していきます。
以 上
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