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高性能通信機器やデータセンタ機器向けに、フィールドプログラマブルクロック発振器ProXOのタイミングポートフォリオを拡充し、ProXO+ファミリを発売

~最大2.1GHzまでフィールドで周波数を設定可能、±3ppmの周波数安定性、135fsの位相ジッタ性能を実現し、新たに温度変動を低減するTCXO(温度補償型水晶発振器)を搭載~

2021年9月1日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、タイミングソリューションポートフォリオを拡充し、小型で超低ノイズかつ、TCXO(温度補償型水晶発振器)を内蔵したフィールドプログラマブルクロック発振器ProXO+(プロ・エックスオー・プラス)ファミリを発売、量産を開始しました。この高精度かつ高周波対応の発振器は、光ファイバトランシーバモジュールをはじめ、アクセラレータカード、スマートネットワークカード(NIC)、ネットワーク機器などのアプリケーションにおいて重要な、低位相ノイズクロック機能を実現します。

 クロック発振器の多くが特定の周波数に最適化されているのに対し、ルネサスのProXOは、位相ジッタ150fs以下の高性能かつ、I2Cインタフェース経由で周波数を設定可能なため、高い柔軟性を実現します。すでにXFシリーズ(プラスチックパッケージ)と、XPシリーズ(セラミックパッケージ)を発売しており、今回新たに温度変動を低減するTCXOを搭載したProXO+の第一弾製品として、XTシリーズ(プラスチックパッケージ)を発売しました。

 ルネサスのデータセンタ事業部、タイミング製品担当Vice PresidentであるBobby Matinpourは次のように述べています。「ProXO+ファミリは、通信、クラウド、コンピューティング市場にとって重要な機能である、優れた周波数安定性、良好なジッタ性能、高い出力周波数をすべての面で実現しています。さらに周波数を柔軟に設定可能なため、1つのデバイスを多くの設計に使用でき、お客様のBOMリストや部品調達、在庫管理などを簡素化します。」

ProXO+ファミリの主な特長

  • TCXO 搭載により、-40℃から85℃の温度範囲で±3ppmの周波数安定性を実現
  • I2Cインタフェースを備え、2.1GHzまでフィールドで周波数をプログラム可能
  • 135fs(typ.)の位相ジッタ(12KHz〜20MHz)
  • 3.2×2.5mm、8ピン、プラスチックパッケージ

 また、すでに2.5 x 2.0 mm超小型パッケージ品で人気を博している既発売のProXO XFシリーズから、業界標準の3.2 x 2.5 mmと5.0 x 3.2 mmの2つのパッケージ品を発売しました。

 ルネサスは、ユーザの設計を加速させ、より早く市場に投入できるよう、ルネサス製品のポートフォリオを組み合わせたソリューション「ウィニングコンビネーション」を開発、提案しています。新たなProXO+ファミリは、ルネサスが提供するタイミングやパワー製品、マイコンなどと補完的に組み合わせることで、Xilinx Kintex-7 Power and Timing、CC-Link IE TSN、RZ/G2Eを用いたSoM(System on Module)ソリューションなど、様々なアプリケーションに対応する包括的なソリューションを構築することができます。この他にも、200種類以上のウィニングコンビネーションをこちらからご覧いただけます。renesas.com/win

 ルネサスは、完全なクロックツリーをサポートするために、幅広いタイミングポートフォリオを提供しています。ルネサスは、タイミング製品のマーケットリーダとして、最先端の技術を市場に提供してきた長い歴史を持ち、今後も多彩な機能を備えたシステムソリューションからシンプルなビルディングブロック型クロックデバイスまで、幅広い製品を提供していきます。

クロック発振器ProXO+ファミリの詳細は、こちらをご覧ください。
renesas.com/xo

以 上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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