~リリース済みのEPAやUBA規格に対応したファームウェアに加え、RESETなどの基準に対応可能~
ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、デジタル空気質センサ用に、商業施設や公共施設向けの環境基準で定められている、TVOC(総揮発性有機化合物)の継続的モニタリングに対応する新ファームウェアの提供を開始しました。新ファームウェアは、ルネサスの室内空気質センサZMOD 4410と屋外空気質ZMOD4510用に提供します。これらのガスセンサはファームウェアを更新することで特性を変更することができます。そのため、クラウドを介してファームウェアを更新できるように設計にしておけば、後からガスセンサの機能をアップデートできるシステムを構築することができます。新ファームウェアは、RESETなどが要求する低いレベルの値も検出することができるため、様々な国際的な空気質基準の要件に適合することができます。これらによりユーザは、HVACシステムやサーモスタット、家電や煙探知機など、さまざまな製品に各種基準に柔軟に対応できる空気質センシング機能を搭載することができます。
標準化を通じて建物のデータ収集と継続的なモニタリングを推進する組織であるRESET International StandardのPresidentであるStanton Wong氏は次のように述べています。「ルネサスが環境や健康に配慮した建物の基準に沿ったセンサを設計、製造していることを嬉しく思います。環境要因が健康に及ぼす影響への意識は高まり続けています。センサで建物の空気をモニタリングすることは、健康のために室内空間を最適化するための最良の方法です。ルネサスがこの業界にもたらす技術革新に期待しています。」
ルネサスのセンサソリューション事業部のSenior DirectorであるDK Singhは次のように述べています。「環境センサは、公共施設や商業施設の居住者の健康と安全を確保するための重要なツールです。当社のガスセンサとAI技術を応用して開発されたファームウェアのプラットフォームを利用することにより、お客様は様々な建物の空気環境基準に準拠した高度なセンサを容易に実装し、世界中の人々に安全で健康的な環境を提供することができるようになります。」
デジタル空気質センサZMODの主な特長
- 屋内外の空気環境に関する複数の規格をサポート可能
- さまざまな空気質の基準にあわせ、ファームウェアの設定変更が可能
- JEDEC JESD47に準拠し、10年の製品寿命を実現
- 補正エンジンにより、低レベルの10億分の1(PPB)の標準要件をサポート
- TVOC、オゾン、二酸化窒素の測定が可能
ウィニング・コンビネーション
ルネサスは、ガスセンサとマイコンやパワーマネジメントデバイス、ワイヤレスモジュールなどを組み合わせて、「クラウド接続機能付きガスセンサ」ソリューションなど、様々なウィングコンビネーションを提案しています。ルネサスのウィニング・コンビネーションは、ルネサス製品を最適に組み合わせ、あらかじめエンジニアによる設計検証を行っているため、ユーザの設計のリスクを低減し、市場投入までの時間を短縮します。他にも、様々なアプリケーションに向けた300種類以上のウィニング・コンビネーションを提供しています。詳しくは、こちらからご覧いただけます。https://www.renesas.com/win
また、ルネサスのセンサはすべてクイックコネクトIoT開発環境の一部であり、最小限のコーディングで迅速なプロトタイピングを実現します。
なお、屋内空気質センサ「ZMOD4410」と屋外空気質センサ「ZMOD4510」は量産中であり、評価キット「ZMOD4410-EVK」および「ZMOD4510-EVK」も用意しています。
以 上
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