ルネサス エレクトロニクス株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)と、Magna International Inc.(本社:カナダ オンタリオ州オーロラ、CEO:Donald J. Walker、以下マグナ)は、エントリレベルからミッドレンジの車両に最適となる低価格の3Dサラウンドビューシステムを開発し、ADAS(Advanced Driving Assistance System)の普及車への搭載を加速します。マグナの3D サラウンドビューシステムは、ルネサスのスマートカメラや3Dサラウンドビューに最適な車載用SoC「R-Car V3M」を採用しました。この新しいシステムにより、自動車メーカは幅広いユーザに、より安全で先進の自動車を提供できるようになり、安全なクルマ社会の実現に貢献します。
マグナの3D サラウンドビューシステムは、パーキング時や低速運転時にドライバを支援する360度パノラマビューを提供する車両カメラシステムです。 ドライバは、使いやすいインタフェースで周囲の景色を操作することができ、オブジェクト検出により、経路上の障害をドライバに警告します。 このシステムにより、ドライバはリアリティのある360度の視界を手に入れることができ、俯瞰映像を表示するだけの既存の駐車支援システムも大幅にアップグレードが可能です。
また、すぐに使用できる画期的なシステムのため、インテグレーションの時間や開発コストを最小限に抑えます。これにより、自動車メーカは3Dサラウンドビューシステムを、容易に低価格なオプションとして加えることができます。
将来の車両には3Dサラウンドビューシステムを搭載していくとしている欧州の自動車メーカを含め、自動車メーカ数社は、すでにこの技術に強い関心を示しています。
ルネサスの執行役員 兼 オートモーティブソリューション事業本部 副本部長の吉岡 真一は次のように述べています。「ADASや自動運転システムは、ユーザの幅広いニーズに対応するためにスケーラビリティを必要としています。世界的に車載システムへイノベーションをもたらすマグナと、車載用半導体に高い知見をもつルネサスの協業は、低価格な3Dサラウンドビューシステムを幅広いクラスの車両に普及させるための重要なステップであり、今後さまざまな価格帯の市場に安全機能を提供していくでしょう。」
マグナエレクトロニクスのPresidentであるKelei Shenは、次のように述べています。「ルネサスとの協業は、企業が協力すれば、より最適化されたコストパフォーマンスの高い運転支援の機能を、幅広い車種に展開できるようになるというすばらしい例です。両社の強みを結び付けることにより、より多くの車両やドライバに先進の運転支援や安全技術を提供することができます。」
マグナについて
マグナの従業員は、17万2千人以上おり、モビリティソリューションをお客様にお届けすることに熱心な起業家精神にあふれた精鋭たちです。私たちは、モビリティテクノロジ企業であり、世界28か国に340ヵ所の生産拠点と93ヵ所の製品開発、エンジニアリング、営業拠点を擁す世界有数の自動車サプライヤーでもあります。私たちの技術や能力は多岐に渡り、ボデー外装、ボデー構造、駆動技術、ビジョン技術、シートシステム、完成車ソリューションを含みます。当社の普通株式はトロント証券取引所(MG)およびニューヨーク証券取引所(MGA)で取引きされています。詳細は、ウェブサイト(www.magna.com)をご覧ください。
ルネサスエレクトロニクスについて
ルネサスは、人々が安心・安全に暮らせる社会を実現するために、あらゆるモノとモノをつなぎインテリジェント化することを通して、組み込み機器に進化をもたらしています。そして、無限の未来をカタチづくるために、自動車、産業、OA・ICT分野に対して、世界的に高いシェアを誇るマイコンに加え、アナログ&パワーデバイス、SoC、統合プラットフォームなどの各種半導体と幅広いソリューションを提供していきます。詳細については、ウェブサイトwww.renesas.comをご覧ください。
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