ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)の100%子会社であるルネサス エレクトロニクス(中国)有限公司(董事長:真岡 朋光、以下ルネサス中国)が冠企業として協賛する「2017年ルネサスカップ全国大学生電子設計コンテスト」の授賞式が、12月2日、北京航空航天大学で開催されました。
本コンテストでは、中国全土1,071校の大学から43,341名の学生が31の予選ブロックを経て参加し、ドローンなどの電子機器の設計において、半導体を利用したプログラミング能力を競い合いました。2017年8月に2回行われたコンテストの総合成績で評価され、今回最優秀賞「ルネサスカップ」として、南京郵電大学と浙江工貿職業技術学院の2チームが選出されました。
表彰式では、中国全土151校の大学から参加の一等賞の268チームおよび一部の二等賞チームの代表の学生に加えて、政府関係者などが出席し、コンテスト委員会主任の王越院士およびルネサスの鶴丸哲哉代表取締役会長が、南京郵電大学と浙江工貿職業技術学院の代表チームに「ルネサスカップ」を授与しました。
全国大学生電子設計コンテストは1994年の開始以来、中国産学官連携の強化と優秀な人材の育成を目指してきました。ルネサスは2008年にコンテスト組織委員会と提携契約をして以来、今まで本コンテストに5回協賛してきました。この間、コンテスト規模は拡大し、参加学生は2008年の27,384名から今年の43,341名までに伸び、10年間累計では173,157名が参加しました。現在では、中国の大学生向け設計コンテストとして最大規模の参加者数を有し、最も影響力があるコンテストに進化しています。コンテスト組織委員会主任の王越院士は次のように述べています。「本コンテストは開始して以来、大学生の実践能力・問題解決能力・チームワーク意識を育成するなど、コンテスト参加経験を教育現場で活用してきました。ルネサスのような世界をリードする半導体ソリューションサプライヤーの先端製品・技術を学生に提供することにより、産学官の緊密な連携を目指してきましたが、これまでの同社の過去10年間のコンテストへの協賛など同社の協力と貢献に改めて感謝しております。」
ルネサス エレクトロニクス(中国)有限公司董事長の真岡朋光は次のように述べています。「ルネサスは繋がる・安全・安心・エコなスマート社会の構築を目指しています。中国は、グローバル規模で見ると、経済的にダイナミックで、技術進化の速い国の一つとして、ルネサスが重要視しているマーケットです。また、クリエイティブなエンジニア人材が中国経済の持続的な発展には欠かせません。中国で大学生向けとしては最も影響力のある電子設計コンテストに10年連続で協賛し、次世代の中国の優秀な人材育成に貢献でき、大変光栄です。」
今後、ルネサス中国は、全国大学生電子設計コンテスト組織委員会と過去10年間にわたり培ってきた協賛の経験を活かし、「全国大学生電子設計コンテスト」全体の枠組みの中で新設する「『ルネサスカップ』先端IT特別招待コンテスト」に単独協賛することになりました。同コンテストは情報や電気などの分野における有力な大学に在籍する学生を招待して行います。ルネサスは、2018年から2027年までの10年間にわたり同コンテストに協賛してまいります。
ルネサス中国は、世界をリードする半導体ソリューションサプライヤーとして積極的に中国の公益事業や教育事業に参画していきます。大学生電子設計コンテストの協賛や教育部が主催する産学官プロジェクトへの参入、大学とのジョイントラボの開設などの活動により、中国の大学との提携を強化し、将来の中国の電子産業の発展を担う人材を育成するとともに、中国の環境保護を意識しながら、スマート社会の構築に貢献してまいります。
以 上
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