ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精、以下ルネサス)は、本日、Renesas Synergy™プラットフォームにおける、マイクロコントローラのポートフォリオの拡充を発表しました。これにより、周辺機能、CPUの周波数、そしてメモリ容量がさらに幅広くカバーされ、ユーザは開発する製品に最適なマイクロコントローラを豊富なラインアップから選ぶことができます。またスケーラブルで互換性のあるRenesas Synergy™マイクロコントローラによって、ユーザはハードウェアおよびソフトウェア資産を再利用することができ、製品展開を非常に効率よく行うことが可能です。今回発表したのは、S128、S3A3、そしてS3A6という3グループで、これまでの4グループと合わせ7つのマイクロコントローラグループ、計57品名が揃いました。その結果Renesas Synergy™マイクロコントローラは、ARM®Cortex®-Mコアを搭載した動作周波数帯32MHzから240MHz、オンチップフラッシュメモリは64KBから4MBを搭載したポートフォリオになります。ルネサスは、今後も新たなRenesas Synergy™マイクロコントローラグループを追加し、ユーザが開発するソリューションに最適なマイクロコントローララインアップの拡充を続けます。
2017年6月に、これらS128、S3A3、S3A6グループから20品名を発売する予定です。
2015年10月の発売開始以来、Renesas Synergy™プラットフォームは、Renesas Synergy™ ソフトウェアパッケージ (SSP)の拡充、かつてないレベルのソフトウェア品質保証、検証済みソフトウェアアドオン(VSA)パートナによるソリューション提供、IARシステムズ社による統合開発ツールIAR Embedded Workbench® for Renesas Synergy™の提供、そして新たなRenesas Synergy™評価キット、またSSPのアプリケーションプログラミングインターフェイス(API)を通じて完全にアクセス可能であるスケーラブルで互換性のある幅広いマイクロコントローラのラインアップといった、プラットフォームを構成するすべてのコンポーネントにおいて進化してきました。今後も成長を続けるRenesas Synergy™プラットフォームによって、ユーザは自社製品の市場投入までの時間の短縮や、製品のライフタイムを通じた総所有コストの低減をすることが可能となるため、組み込み開発やIoTアプリケーション開発などを、開発期間を遅延させる多くの障壁なしに進められます。
ルネサスエレクトロニクスのSynergy IoTプラットフォーム事業部の事業部長であるピーター・カルボーンは次のように述べています。「発売開始からの1年半、Renesas Synergy™プラットフォームは統合プラットフォームとして成長し続け、顧客にとっての真の価値を高めるという目標を一歩一歩実現してきました。我々のプラットフォームに新たにこの3つのマイクロコントローラグループを追加することで、周波数帯、メモリ容量およびパッケージサイズなど、さらに幅広い要求をカバーするマイクロコントローラポートフォリオが提供できます。これによりスケーラブルなRenesas Synergy™マイクロコントローラの選択がさらに容易になり、設計にかけるリソースを削減するソフトウェアと統合開発ツールの提供と合わせ、製品の市場投入までの時間の短縮、そしてお客様の総所有コストの低減をサポートします。」
Renesas Synergy™ マイクロコントローラS128・S3A3・S3A6グループのメモリ容量について
S3A3およびS3A6グループは512KBおよび256KBのフラッシュメモリを搭載(現在発売中の同S3シリーズ、S3A7グループは1MBフラッシュメモリ搭載)。S128グループは、ローエンドのS1シリーズながら256KBという比較的大きなフラッシュメモリを搭載(現在発売中の同S1シリーズ、S124グループは64KBまたは128KBフラッシュメモリ搭載)。詳細はウェブサイトをご覧ください。
以 上
*Renesas Synergyは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の商標です。
*ARM、Cortexは、ARM Limited(またはその子会社)のEUまたはその他の国における登録商標です。
*IAR Embedded Workbenchは、IAR Systemsの登録商標です。
*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。
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