2016年8月2日

 ルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:呉 文精 以下、当社)は化合物デバイス事業の更なる注力分野への資源集中を強化すべく、当該事業の内、マイクロ波デバイスから撤退し、光デバイス(フォトカプラ、レーザーダイオード、フォトダイオード)に注力します。

1. マイクロ波デバイスから撤退する理由

 当社の化合物デバイス事業はこれまで新製品の開発を進めると共に、製造コストの削減や開発の効率化などを実施し、業績の向上に努めてきました。

 しかしながら、化合物デバイス事業の内、マイクロ波デバイスにつきましては、システムLSIへの周辺部品取り込み増加による市場規模の縮小に加え、台湾を中心とした競合メーカの台頭による価格下落が進んでおり、将来の採算確保が困難な見通しです。一方、化合物デバイス事業の内、マイクロ波デバイス以外の光デバイスにつきましては、生産構造改革による効果や堅調な市場成長により継続して業績が改善しています。

 このような状況において、このたび化合物デバイス事業の更なる強化策として、マイクロ波デバイスから撤退し、光デバイスへ注力いたします。

 光デバイスにつきましては、産業用途向け高信頼性を誇るフォトカプラに引き続き注力すると共に、スマートフォンの普及などに伴い通信容量が急速に拡大するデータセンターや基地局などに対応するため、光通信用高速レーザーダイオード/フォトダイオードの開発を加速させ、事業の拡大を図ります。また、安定供給体制に対するBCM(Business Continuity Management)にも取り組んでいきます。

2. 撤退する事業の内容

当社のマイクロ波デバイスの開発および生産

*今後のマイクロ波デバイスの開発予定はございません。

*既に量産されているマイクロ波デバイスの生産・供給については、お客様と相談させていただきながら2年程度を目処に停止予定です。

3. 今後の見通し

 今回のマイクロ波デバイスからの撤退が2016年12月期第1四半期の業績に与える影響は軽微です。

以 上


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

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