~低位相ノイズを実現した強力な無線同期ソリューション~
ルネサス エレクトロニクス株式会社(CEO: 柴田 英利、以下ルネサス)は、このたび、通信用タイミング製品のポートフォリオを拡充し、4Gおよび5G無線用に、無線シンクロナイザ「8V19N850」と、JESD204B/C規格に対応するジッタ減衰器「8V19N880」、「8V19N882」の3製品を発売し、量産を開始しました。高いクロック周波数に対応しつつ位相ノイズを極めて低く抑えており、ITU-T(電気通信標準化部門)準拠の無線クロック同期を実現します。
無線シンクロナイザ8V19N850は、業界初の統合型5G無線同期ソリューションであり、1チップで時刻同期規格ITU-T G.8273.2 T-BC/T-TSC クラスC、周波数同期規格ITU-T G.8262.1 Enhanced SyncE、およびデータコンバータのインタフェース規格JESD204B/C準拠の無線同期機能を実現します。8V19N850は、IEEE802.1CMのフロントホール同期要件に基づき、CPRI/eCPRIからのクロックのリカバリにも対応しており、新しい5G O-RANネットワークの無線ユニット(O-RU)での使用にも最適です。
JESD204B/C規格に対応するジッタ減衰器8V19N880および8V19N882は、無線通信、リアルタイムな測定・評価、計測、高精細・高速映像処理用途などにおけるミッションクリティカルな産業用データコンバータアプリケーション向けに、74fs RMSという低位相ノイズとジッタ性能、-90dBと極めて低いスプリアスを実現します。新製品は、最大3932.16MHz(外部VCO使用時は最大6GHz)の周波数をサポートし、16(8V19N882)および18(8V19N880)の差動出力を搭載しており、高性能、低電圧、低消費電力をバランスよく実現し、1.8V電源電圧にも対応しています。
ルネサスは、これらの新製品とマイコンやパワーマネジメント製品を組み合わせた2つの新しいウィニングコンビネーション「スモールセルラジオソリューション」と「MIMO無線ソリューション」も本日公開しました。相互に互換性のあるデバイスを使用することで、低リスクかつ迅速な市場投入を実現し、セルラーサービスの広帯域化に対する需要の増大に応えます。
ルネサスのデータセンタ事業部、タイミング製品担当Vice President であるBobby Matinpourは次のように述べています。「ネットワーク同期は、5Gへの移行においてますます重要な役割を果たしています。新製品と、それらを組み合わせたウィニングコンビネーションソリューションにより、通信業界のお客様は優れた性能と信頼性を備えた次世代ソリューションを構築することができます。」
ルネサスは、シリコンタイミングのマーケットリーダーとして、ワンストップソリューションの提供を目指し、フル機能のシステムソリューションからシンプルなクロックICまで、幅広い製品と専門知識を提供します。
新製品8V19N850および8V19N880、8V19N882の詳細はこちらをご覧ください。
renesas.com/radiosynchronizer
以 上
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