2013年2月14日

 ルネサス モバイル株式会社(代表取締役社長:川崎 郁也、以下 ルネサス モバイル)は、GSM/HSPA+/FDD-LTE/TD-LTE対応マルチモードモデムの第3世代プラットフォーム(チップセット)「SP2532」を開発しました。「SP2532」は下り150Mbps、上り50MbpsのLTEカテゴリー4(Cat-4)に完全準拠し、これを業界で最も低い消費電力で実現します。当社LTEカテゴリー3対応の旧世代プラットフォーム「SP2531」に比べて45%もの小型化と、低消費電力で、スマートフォン、タブレットをはじめM2Mデータ通信モジュール等の開発工数の大幅な削減と開発期間の短縮化に貢献します。

 「このスリムモデムプラットフォームSP2532により、ユーザは、双方向ゲーム、インターネットの高速ブラウジング、ビデオストリーミング再生、企業アプリケーション等のデータ処理量の多いアプリケーション向けの、高速スループットかつ低遅延という魅力的なモバイル機器を設計することができます。また、SP2532は、VoLTE、SRVCC、OTDOA等の次世代サービス1にも対応しています。」とルネサス モバイル常務取締役のヘイキ・テンフネン(Heikki Tenhunen)は述べています。

 「SP2532」はモバイル分野での高速ブロードバンドを可能にし、スマートフォン、タブレットやデータ通信ドングルなどに対して、通信速度Cat-4の下り150Mbps、上り50Mbpsのスループットを提供することができます。Cat-4を20MHz帯域で利用した場合、「SP2532」の消費電力はわずか2mA/Mbpsであり、当社従来製品や業界標準製品よりも消費電力を最大20%低減しております。このため、大容量ファイルのダウンロードや複雑なウェブページの閲覧時のバッテリー寿命が向上し、1回の充電でより長時間の使用が可能です。

 「SP2532」は、メインプロセッサとモデムを接続するための標準インタフェースである、MIPI-HSI, HSICを内蔵しており、当社アプリケーションプロセッサ以外にも現在市販されているほとんどのアプリケーションプロセッサと接続可能です。また、接続検証のリファレンスデザインも準備しており、従来の3GシステムからLTEへの変更及びそれに伴うアプリケーションプロセッサの変更に際しても、既存のソフトウェア・ハードウェア資産を有効に活用することができます。加えて、「SP2532」は、既に市場投入され世界中のネットワークで認証・試験の実績のある、SP2531の機能・性能を引き継いでおり、ユーザはLTEモデム搭載製品の開発期間、認証スケジュールの短縮が可能です。

 「SP2532」プラットフォームは、ベースバンドモデム、RFICを含むRFサブシステム、フロントエンドモジュール、パワーアンプ、電源管理サブシステムから構成されます。顧客の製品開発に利用可能です。

1VoLTE、LTEエマージェンシーコール、SUPL v2 OTDOA & eCellID、イントラ/インター SON/ANR、CMAS等を含みます。

以 上

*本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。


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