メインコンテンツに移動

ルネサスとIARがIoTおよび組込み機器の開発を加速させるRenesas Synergy™プラットフォームで協業

~Renesas SynergyプラットフォームにIAR Embedded Workbenchを統合、ユーザが開発する製品の早期市場投入と初期投資費用低減に貢献~

2016年2月24日

 組込み開発ツールのリーディングプロバイダであるIARシステムズ(本社:スウェーデン・ウプサラ市、CEO:ステファン スカリン)とルネサス エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長兼CEO:鶴丸 哲哉、以下ルネサス)は、世界でもっとも広く使われている開発ツールであるIAR Embedded Workbench®がRenesas Synergyプラットフォーム向けに統合され、「EWARM-RS」の名称で提供開始されることを発表しました。

 IARシステムズのCEO・ステファン スカリンによると、「プラットフォームソリューションは、IoTと今後の組込み製品の開発が進むべき方向です。なぜならば、それは開発をシンプルにし、そして投資の早期回収を可能とするからです。Renesas Synergyプラットフォームはそれを実現するためのユニークな手段です。組込み市場は変化に対して準備ができています。そして我々は、開発者が新しく革新的な製品開発を加速するための、強固で戦略的なアライアンスと高品質で包括的なソリューションによって、従来製品のコンセプトを超えたソリューションを提供する必要があるのです。」

 Renesas Synergyプラットフォームのユーザは、組込み機器業界で豊富な実績をもつリアルタイムOS(RTOS)とソフトウェア、そしてスケーラブルなARM® Cortex®-MベースのMCU、多様なソリューション、そしてこのたび業界をリードする開発ツールであるEWARM-RSという強力な開発環境を加えた、組込み機器向けプラットフォームを即座に使用することができます。ユーザはRenesas Synergyギャラリー上で簡単なクリックラップ方式のライセンス契約を結ぶことにより、これら全ての機能やサービスにアクセス可能となります。これらの全ては、Synergy Software Package(SSP)において保証されており、ルネサスにより事前にインテグレーション、テスト、検証されているため、開発者は何ヶ月もの開発期間を短縮できます。

 「過去25年以上において、IARシステムズとルネサスはお互いに経験と知識を共有し、当社の顧客に最適化されたパフォーマンスと品質を提供してきました。今、我々はプラットフォームにフォーカスした新たな時代に突入しており、今回、Renesas Synergyプラットフォームにおいて、IARシステムズがIAR Embedded Workbenchを提供してくれたことに、非常に心を躍らせています」と、ルネサス エレクトロニクス アメリカの社長とルネサスの執行役員を兼務するAli Sebtは語ります。「IARシステムズは、その高い品質のツールと、組込み市場におけるエキスパートとして非常によく知られています。この度のRenesas Synergyプラットフォームにおける協業により、ユーザは少ない初期投資でいち早くイノベイティブな製品を市場に投入することができます。極論ですが、Renesas Synergyマイクロコントローラを一個だけ購入するユーザも、百万個購入するユーザも、等しくIAR Embedded Workbenchを含むRenesas Synergyプラットフォームの全てをすぐに入手できるのです。」

 EWARM-RSは、Renesas Synergyプラットフォームでのみ使用できるIAR Embedded Workbenchのスペシャルエディションです。豊富な特長をもつ統合開発環境に、洗練されたコード最適化技術を提供するC/C++コンパイラ、デバッカをそなえており、静的解析ツールであるC-STATや動的解析ツールC-RUNも含まれます。Renesas Synergyプラットフォームのユーザは、EWARM-RSのメンテナンスおよび技術サポートをルネサスを通じて受けることが可能であり、Renesas Synergyギャラリー上で取得した有効なライセンスを保有する企業は、開発シート数に制限なく使用することが可能です。

 EWARM-RSは、2015年6月にベータバージョンがリリースされ、同年10月からルネサスのユーザによる評価が始まりました。公式リリースは2016年6月を予定しています。

 詳細はRenesas Synergyプラットフォームの公式ウェブサイトwww.renesassynergy.comでご覧になれます。

* IAR Systems, IAR Embedded Workbench, IAR Connect, C-SPY, C-RUN, C-STAT, visualSTATE, IAR KickStart Kit, IAR Experiment!, I-jet, I-jet Trace, I-scope, IAR Academy, IARおよびIAR SystemsロゴタイプはIAR Systems ABが所有権を有する商標または登録商標です。ARMおよびCortexは、ARM Limited(またはその子会社)のEUまたはその他の国における登録商標です。Renesas Synergyは、ルネサス エレクトロニクス株式会社の商標です。その他、本リリース中の製品名やサービス名は全てそれぞれの所有者に属する商標または登録商標です。

IARシステムズについて

IAR システムズは世界トップクラスの組込み開発ツールメーカであり、C/C++ コンパイラ・デバッガ統合開発環境 (IDE)、開発キット、ICE、ステートマシン設計ツールなどを組込みシステム開発向けに、幅広く提供しています。IARシステムズの顧客は通信、 FA、自動車業界等、多岐にわたっております。1983年に創業し、アメリカ、中国、韓国、日本、ドイツ、フランス、スウェーデン、ブラジルに 拠点を持ち、代理店ネットワークを介して世界中に展開しています。IARシステムズは、そのオーナー企業であるIAR Systems Groupを介してNASDAQ OMXストックホルムに上場しています。詳細情報につきましては、 http://www.iar.com/jp/をご覧ください。


ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。 その後予告なしに変更されることがございますので、あらかじめご承知ください。

この記事をシェアする