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東北地方太平洋沖地震影響に対する当社の現状と取り組みについて

2011年3月28日

お客様並びに関係の皆様へ

 

 この度は東北地方太平洋沖地震により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げますと共に、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 今回の地震において弊社では、半導体前工程工場5拠点、半導体後工程工場3拠点で生産の停止を余儀なくされました。現在、電力や燃料の供給不足、物流ネットワークの停滞などさまざまな震災の影響があるなか、後工程工場は3拠点全てで通電される範囲での生産を再開し、前工程工場は2拠点で一部生産を再開するなど復旧に向けて全力で取り組んでおります。今後も完全復旧に向けて対応策の推進を行ってまいります。当該工場で生産した製品をご購入いただいているお客様につきましては、より詳細な情報を入手次第、弊社営業部門を通じ、個別にお知らせしてまいります。

 弊社の被災した工場において被害が大きかった拠点として、那珂工場がございます。那珂工場では全社マイコン・システムLSI製品の2割弱、アナログ・パワー半導体製品の1割弱を生産しております。那珂地区では余震が続いておりますが、変電所の回復を待ってクリーンルームなど工場内部の確認ができるようになりました。これまで状況説明が遅れましたことをお詫び致します。

 3月28日午前9時現在の那珂工場の状況としては、まず建屋については、天井・壁・電気配線に一部被害がありますが、建物の安全性は確認を完了しました。電力については、勝田変電所に続き、構内の変電所が復旧し、電気配線の断線等を修復し照明用から通電を開始しました。本日から生産系電力の復旧テストを開始致します。断線修復を急ぎ、順次復旧させていきます。3月20日から照明のついた300mm(12インチ)ラインのクリーンルームについては、装置の大幅なズレは少ないものの、装置内部に損傷があり、装置の初期診断を開始しました。24日から照明のついた200mm(8インチ)ラインのクリーンルームは2階までは内部を目視し、300mm(12インチ)ラインとほぼ同じ状況であり、工場内にあるウエハーの回収作業に入っております。 また、両ラインとも生産仕掛り品の良否判定も開始しております。

 

 那珂工場で生産している半導体製品で、お客様から既に5月末までの納期でオーダーをいただいている製品のうち約7割は完成品及び既に組立てを行っている生産途上品で対応できる予定です。5月末までの納期の製品の残り3割と、その後の納期のもの、これから受注する分については、那珂工場の生産再開を急ぐ一方、他工場での生産等の対策を立て、お客様のご理解を得られるよう最大限努めたいと考えます。

 那珂工場再開への具体的取り組みとして、お客様の事業への影響を極力低減できるよう最短での復旧を目指した計画を策定し、工場の復旧要員、本社の支援要員の総力を挙げた取り組みをスタートしその推進に全力を挙げており、7月から限定ではありますが生産再開を目指しております。生産再開計画については来週末までにお知らせ致します。また、完成品在庫の使用、仕掛品の製造完了、別工場への生産移行、代替品のご提案など、あらゆる手段を検討し、お客様の事業への影響を極力低減できるよう全力を挙げて対応してまいります。

 お客様を始め関係の皆様には大変なご心配とご迷惑をお掛けすること、本当に申し訳なく存じます。弊社は引き続き、熊本、西条、関西など主力工場における安定供給及び、被災した工場での生産復旧に向け全力を尽くしてまいりますので何卒ご理解とご支援を賜りたく宜しくお願い申し上げます。

 

2011年3月28日

 

ルネサスエレクトロニクス株式会社 代表取締役社長画像を削除しました。

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