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進化し続けるIoT機器の要求にお応えする新製品RX671

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Takuya Anzai
安齊 拓也
IoT Product Engineer
掲載: 2021年9月9日

DX(デジタルトランスフォーメーション)への関心の高まりと共に、家電や産業機器のIoT化が進んでいます。またエンドポイントに対しては、収集したデータのCloudへの送信という事にとどまらず、音声認識、タッチキーといったHMIから故障予知といったAIを使った処理も求められるようになってきました。

世界に先駆けて高速大容量Flashメモリを搭載したRX630から10年、その後RXv2コアを搭載したRX651、RXv3コアを搭載したRX66Nと、業界No1の性能を提供してきたRX600シリーズに、今回新たにRX671という製品が仲間入りしました。

RX671は、IoT機器向けマイコンRX651と高い互換性を維持しつつ、演算能力及びリアルタイム性能および機能を向上した製品となっており、より幅広いユーザの要求に対応することが可能となりました。RX671で強化した高性能化・多機能化と小型化の両立についてご紹介いたします。

高性能化

RXファミリはルネサス独自のRXコアを搭載しています。そのRXコアは年々進化し続け、現在では業界最高性能5.9 CoreMark/MHzのRXv3コアが登場しています。

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The Ever-evolving Performance of RX Core
図1: 進化し続けるRXコア

RX671はRXv3コアを搭載しているため、既存製品のRX631に比べ、約2.1倍向上いたしました。他社製品と比較しても、200MHz相当の性能をわずか120MHzで実現できます。さらに、ルネサスの40nm製造プロセスにより、業界最高クラスの電力効率である48.8CoreMark/mAを達成しました。

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Specification Comparison Between RX631 and RX671
図 2: RX671とRX631の性能比較

多機能化と小型化の両立

RX671は4.5x4.5mm角の64-pin BGAパッケージをラインナップしています。極小パッケージでありながら業界最大クラスの2MBフラッシュメモリと384KB SRAMを搭載しているため、IoT機器に求められるファームウェア更新も外付けメモリ無しで実現可能です。加えて、RX671ではRX100/200で高いノイズ耐性が好評だった静電容量式タッチセンサ(CTSU)を搭載しました。デザイン性・メンテナンス性の高いタッチキーの実装が部品追加なしにワンチップで実現できます。

また、シリアルサウンドインタフェース(SSIE)を搭載しているRX671は音声認識の実装の選択肢を増やすことができます。音声認識には、ノイズ除去や入力された音声波形からの音素抽出などのデジタル信号処理をリアルタイムで実行する演算性能と大きなデータ量となるトリガーワードや音声認識ミドルウェアを格納するメモリが必要です。前述のようにRX671は高い演算能力と大容量メモリを有するため、ワンチップで実現可能です。

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RX671 Ultracompact Package
図3: RX671極小パッケージ

IoT機器の高性能化と多機能化を考えれば、演算能力・機能が強化されたRX671は最適なマイコンであること間違いなしです。私たちはRX671を新たに加えたRX600シリーズで、IoT機器の進化をサポートしていきます!

RX671のより詳しい特長はオンラインセミナーにて解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
RX671に関する詳細の情報についてはwww.renesas.com/rx671 をご覧ください。

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